●横田増生「評伝ナンシー関『心に一人のナンシーを』」を読む(朝日新聞出版、2012)。どうしてこんなおもしろい才能・ナンシー関が生まれたのか、どんなバックグラウンドを持って、どんな軌跡をたどってきたのかという興味と、筆者の抱いた「隔靴掻痒」感(ナンシー発言の矛盾というか変化)を拭い取るために、ナンシーの文章を時系列に整理整頓し、裏付けとなる取材を加えてナンシー関の生涯をたどったのが本書である。関わりのあった山藤章二や小田嶋隆、リリー・フランキーら多数への取材で出て来た知られざるエピソードも満載、非常に読み応えのある評伝だった。
リアルタイムでナンシー関を読んでいたわたしは(熱心な読者ではなかったが)、テレビは好きだったが取り上げられた芸人や番組はほとんど見ていなかったので、名前を聞いても分からない人が多かった。それでも面白いと思ったのは、ナンシーが「簡単な言葉を使って、ほかの人がなかなか言語化できないことをさらりと表現できる能力を持った人」で「その才能を、お箸や鉛筆を使うのと同じくらいさりげなく使っている」からだ。カッコ内はテレビを見ない宮部みゆきによるが、まさにその通りだ。うまいことを言う。
作家・写真家の星野博美が読売の書評で鋭いことを書く。「彼女に対する賞賛の裏に隠されているのは、自分は矢面に立たず、芸能人や文化人をメッタ斬りにして溜飲を下げたいというズルさだ」ばれてたか。「ナンシー関ほどの非凡な女性が命を削って仕事に没頭したことや結婚しなかった理由を、体重や容姿に求めようとする著者の無意識な男目線には落胆した」うわ、そういえばそうだよ。かなり執拗だったなそれ。
「心に一人のナンシーを」とは大月隆寛の言葉で「みんなどこかでナンシーが見ていると思えば、自分で自分にツッコミを入れて、不用意に何かを信じたり、勝手な思い入れだけで突っ走ったりしなくなるんじゃないかと思ってさ」という意味だ。うまいことを言う。いまナンシーがいれば、テレビが芸能人がここまで馬鹿にはなっていなかっただろう。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022509775/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー10件)
●事前リークされてしまうのって、Appleらしくないよね。発表された時に驚きがなくてつまらない。それならわざわざ発表をリアルタイムで見る必要なくなっちゃう。iPad miniは今のところ欲しくないなぁ。携帯性はiPhoneのままでいいし、大きくみたいものはiPadがいいし。スケジュールやPDFファイル資料の閲覧、ゲームなんかも大きくていいわ〜。とは書きつつ、実物見たら欲しくなりそうな気はする……。
iMacは欲しくなっちゃったよ。今のところ必要はない、というより、今までiMacは買ったことないんだよなぁ。ディスプレイの関係で。iMacよりMac miniが気になる。最近はAirが欲しい時もある。待ち時間が発生しそうな時に、持ち運びの楽なAirがあるといいなぁと。Retina 13″は欲しかったけど待てなかったし、メモリのことを考えるとノーマル13″を買っておいて良かったよ。16GBのせててストレスフリー。SSDとHDDを組み合わせた『Fusion Drive』気になる〜。
シャープの『IGZO』パネル搭載新機種。消費電力が1/5〜1/10とのこと。充電しなくても翌日まで保つ(通常の使い方なら)んだって。いいなぁ。いま使っているiPhone 4Sはプッシュ多すぎるのか何なのか、半日で20%切るもんね。2回分の充電ができるブースターが必需品。天災時の備えで、電池と水分、おやつは必需品だとは思ってる。ラップはさすがに持ち歩けないけど、ビニール袋は持ち歩いてる。コンタクト時の眼鏡はつい忘れてしまう。友人はお店でもらうウェットおしぼりや、手ピカジェルまで持ち歩いてたりするよ。 (hammer.mule)
http://www.sharp.co.jp/corporate/report/smart_tab/
新製品説明会