●夏休みに「いまさら見るDVD」その1は「アウトレイジ ビヨンド」。日本の役者はみんなヤクザを演じるのが好きなのだろう。かつては誠実な人、カッコいい人、善良な人を演じた役者が歳を重ねて、嬉々として悪い人を演じている。みなさんオーバーに凄んでいるが、これはお芝居だよって感じがしてあんまりこわくない。だって、バイオレンス・エンターテインメントだもの。
ただ一人、リアルに浮いている男がいた。貫禄がないうえに怒鳴り散らしてばかりいる。それでナンバー2の若頭ときた。やなやつだねえと思っていたが、ひどい殺されようであった。マル暴の小日向文世、いい人悪い人なにやらせてもうまいねえ、この人。この映画でズーッと仏頂面の長身の男は、おお「孤独のグルメ」松重豊ではないか。グルメとはえらく違う悪相だ。彼の存在する意味は大切なのに説明不足ではないかと思う。
前作を見ていないので、初めは人間関係に戸惑った。どうせヤクザの抗争話なんだから、最初に顔写真入りの相関図を出して解説して欲しかった。それをやっちゃあつまらないか。それでもそのうちなんとなく分かって来たが、すぐに裏切られる。わからないのはビートたけしという役者だ。この人のセリフは聞き取れないことが多い。表情から何も読み取れない。だから、なに考えているのかわからない不気味さが出る。そういう効果はあるが、本当にうまい役者なんだろうか。
若い頃のたけしの毒舌はよく聞こえたが、最近は滑舌が悪いせいか、聞きとるのに苦労する。テレビのバラエティでもそうだ。仕方なくボリュームを上げると、ほとんど平凡過ぎるか、観念的で意味不明なことを言ってる。なんだよ、全然おもしろくないぞ。トヨタのCMにも出ているが、それほどありがたい人なんだろうか。北野武という監督は評価できるけれど。
「いまさら見るDVD」その2は「テルマエ・ロマエ」。ヤマザキミノリの漫画を読んで、その奇想に驚愕したが、まさかの映画化には「まさか」としか言えなかった。主役の古代ローマ人に阿部寛というのは予想外にピッタリ。日本の銭湯にタイムスリップして来て、あらゆるものに驚き感動し考え込む滑稽なさまを、彼が糞真面目な表情で演ずるところがじつにおもしろい。しかしそのほかの、リアルなストリーとして流れているところはイマイチ。それにしても、日本人が西洋人を演じるのは、いくら演技がうまくても、たまらなく恥ずかしい。阿部寛はよかったけれど。(柴田)
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アウトレイジ ビヨンド
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テルマエ・ロマエ
●MacのOfficeを使っている。お客様からのデータ受け渡しのために持ち、使わざるを得ない。Xの時は気にならなかったのだがXもそうだったかもしれない)、2011にしてから、Wordの一部のショートカットが出ず、不便していた。
「一部の」と書いたが、使えないのは、コピー、ペースト、保存などの大事なもの。幸いなことに、開いてコピーするためだったり、場合によっては別アプリで直接開いたりするので、マウス操作は数回。Officeのヘルプを見てもショートカットキーの表示・非表示などは見当たらず、作成機能はあるものの、基本的なものを、ユーザー側で登録しなきゃいけないの? と。
仕事が詰まって苛立っている時にコピペできず、あり得ないでしょ! と八つ当たり。再度ヘルプを見、ネット検索をし、そして見つけましたよ、原因と対策。ほんとありがたいわ、こういうことを書いてくれる人。
原因は「かな入力」。Wordを立ち上げる際に、ことえりが「ひらがな」になっていたらショートカットキーが消える。「英字」なら問題なし。なんてこと! 記事には同じように悩んでいた人のコメントがついている。MSでは対応するつもりはないらしい。
何度も後記で書いているけど、ローマ字入力より、かな入力の方が効率いいの(涙)。英文タイプから入ったから、英字キーの位置も知った上で、かな入力を自習したのだ。例えば、ファイルとfileを入力時に混同しなくていいのよ〜。かな入力は死語ならぬ滅機能になるのかしら……。(hammer.mule)
http://moon-phase.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/office-word-fcb.html
Office: Wordでショートカットキーが無くなる
http://office.microsoft.com/ja-jp/mac-word-help/HA102927282.aspx
日本語の時用にショートカットキーのユーザー登録をしてみた。すべてを選択、保存はキー登録なし、コピーはなんとF3、ペーストはF4になっていたわ。