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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●復興構想会議の提言が発表され、朝日、日経、読売がおおむね評価している。つまり臨時増税に賛成ということである。これはじつにいやな雰囲気だが、7/4読売の「地球を読む」で劇作家・山崎正和が「実現へ野党は全面協力を」というタイトルで、この提言を「期待通り提言をまとめたことは喜ばしい」「提案はきわめて適切かつ実際的なものになった。何よりも敬意を表したいのは、この提案が日本の遠大な未来像を秘めながらも、厳密に今回の震災復興という当面の問題解決にしぼられ、国政一般に利用されることを慎重にさけていることである」「復興特区の制定も(略)大胆であるとともに慎重」「完璧に近い今回の報告であるが、当然ながらその内容は実現重視である」と手放しで讃えていたのは異様だった。「国家は初中等学校における歴史教育を廃止すべきだ」と主張する変人だから、さもありなん。そんなにすばらしいものなのかと提言を見ると、全体が下手な文芸ではないか。この自己陶酔な語り口には虫酸が走る。たとえば「原発事故の被災地の中に『希望』を見いだし、あるいは『希望』をつかむことは、被災地内外の人と人を『つなぐ』糧となり得る」って……。「つながり支え合うことによる開かれた復興への道筋を提起した」と自信満々だが、どうかしているよ、この連中。まあ、初会合で何もまとまっていないはずなのに五百旗頭議長が震災復興税に言及していたのだから、はじめから増税という結論を出すための会議なのだ。産経は6/26の社説で「提言に対する最大の疑問は、復興計画の中身が示されていないのに増税の必要性ばかり強調していることだ」と喝破している。増税はイヤ、消費税10%だってイヤに決まっている。わたしはものわかりがいい人、ではない。(柴田)


●マイクロソフトのPowerPointに反旗を翻す「アンチパワポ政党」なるものがスイスでできたそうな。Keynoteメインだからいいよね……ってそういう意味じゃなくて。PowerPointを使った意義のない会議に出ている、準備することによる経済的損失について書かれてあった。PowerPoint以外にも良いプレゼンツールがあるというのを知らしめたいらしい。/Facebookの新機能はテレビ電話であった……。複数人とのチャットと。FacebookのUI使いづらい。でもこれが世界一のSNSなんだから、世界中の人はこの形に納得しているってことよね。/2020年の東京オリンピックは消えたな。/サムスンやヒュンダイのCMに富士山、忍者、相撲、寿司、日本語が出てくるという話は、以前から耳にしていたが、日本企業がサムスンに抜かされたと聞いたら悲しくなった。サンフランシスコのMac EXPOに行った時は、私の持っていたビデオカメラを指差し、来場者(小学生ぐらい)からSONYはアメリカのメーカーと主張されたよ。(hammer.mule)
http://gigazine.net/news/20110706_powerpoint_political_issue/
アンチパワポ政党の記事
http://www.jp.playstation.com/ps3/torne/
トルネがバージョンアップ
http://blog.livedoor.jp/video_news/archives/1372854.html
世界の26%の人が「サムスンは日本のブランド」と誤解
http://hamusoku.com/archives/5202592.html
起源を主張するのは儒教のせいだったのか
http://ikimonomatometyou.blog40.fc2.com/blog-entry-1451.html
フクロウと猫がじゃれてる
http://rocketnews24.com/2011/07/05/109405/
トランプタワー

●柴田哲孝「GEQ」を読む(角川書店、2010)。じつは3.11の前から読み始めていて、あれ以来投げ出していたのだが、最近ようやく読み終えることができた。GEQとは「Great Earth Quake」(巨大地震)の略、阪神淡路大震災の裏に隠された陰謀を巡るミステリーである。要するに「阪神淡路大震災は人工地震であった」という陰謀論で、9.11がアメリカの自作自演であるという陰謀論に同じだ(さらに、パキスタン、スマトラ沖、四川の大地震も人工地震だという)。というと、もう荒唐無稽のトンデモ本かと思われるだろうが(わたしもそんなテイストは好き)、全然違った。ウィキペディアによれば「元々この作品は、ノンフィクションとして執筆しようと温めていた題材だったが、物証がないため断念し、ミッシングリンクの部分を創作で補った」「主幹となるエピソードは全て報道されたことや著者が神戸で被災者から聞いたことに基づいている。実名の人物なども登場し、実名でない人物や団体、創作の事物にも全てモデルが存在する。帯の惹句は『事実を積み重ねれば、恐るべき“真実”となる』である」とある。じ
つにおもしろい。じつにスリリングだ。バカにしながら読み始めてすいません。たしかに筆者が指摘する阪神淡路大震災の謎はうなづける点が多過ぎる。もう一度読み直してみよう。ただし小説化するための仕掛け、主役のラブロマンスはヘタクソで、予想通りの結末に失笑した。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048740237/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー9件)


●リビングに置いてあったiPhoneからゆれくるコール。慌ててiPhoneの側に行く。震度3。2秒ほど経ってから建物のきしむ音がする。免震マンションのせいか、ほとんど揺れはなし。東日本の時は建物が悲鳴をあげ、きしみ、揺れた。テレビをつける。和歌山で震度5強。知っている人が和歌山近郊に住んでいるので、久しぶりにTwitterにアクセスして、何人かの方と交流。脳を省エネしすぎて、使わないところのスイッチを普段切っているため、あんぽんたんになっているのがわかる。恐竜の脳。脳の反射神経がいかれてる。普段から手入れして、時々スイッチを入れないとあかんよな。そのTLで和田慎二さんが亡くなられたのを知る。子供の頃、とてもはまって、その頃に出ていた単行本はすべて揃えた。引越時に処分しちゃったんだけどね。「あさぎ色の伝説」で、はじめて新撰組を知った。仕事が忙しい時に思い出すのは「超少女明日香」。「スケバン刑事」より好きだった。ツイートやメールしたら、これらの作品以外にも、ある人は「ピグマリオ」で、またある人は「クマさんの四季」を代表作として挙げていた。ご冥福をお祈りいたします。/「ガラスの仮面」と「王家の紋章」は絶対完結して欲しい……。/名前を知る著名人の訃報が増えた。これが歳をとるということなのね。子供の時なら知らない人ばかりだもの。(hammer.mule)
http://www.nhk.or.jp/kurashi/digital/
中高年のためのらくらくデジタル塾

・先週土曜日に、グランドプリンスホテル新高輪で、大学のサイクリングクラブ創部50周年記念式典を挙行した。わたしも行事実行委員のひとりで、記念冊子(その名も不吉な「ぱんく」)の編集を担当した。日本各地から集まったOB・OGは160人以上(名簿上には500人以上いる)。わたしは5代目になるが、わたしより年齢が上(といっても最大で3歳)の参加者は、来賓以外では11人。同期が2人。もう完全に長老に属する。ところが、大盛況の会場を見渡すとわたしよりずっと歳上に見える人、貫禄がある人がぞろぞろいる。知らない顔はすべて歳下のはずであるが、ずいぶんエラそうな人が何人もいる。しかし、さすがは体育会系のクラブである。知らない人でも、胸の名札の年度を確認して、先輩には敬意を払うふるまいは自然に出る。気持ちがいいものである。ところで、あの松本龍復興担当大臣という男いったい何様? テレビカメラの前で重ねたあの暴言を、新聞報道読んで、YouTube見て、これは「人間としてどうかと思う」ランクでは菅首相と並ぶと思った。予想通りあっさり辞任に追い込まれた。首相の任命責任追及で国会は荒れる。これでまた首相の退陣時期が延びるってか? それが狙いなのか。今日の「サンデー毎日」では「妖怪」菅首相になっていた。わたしは、先輩の奥さんから「堀江謙一かと思った」と言われた。(柴田)


・編集長後記のサイクリングクラブ創部50周年記念冊子のお手伝いをした。B5で総ページ数152。2段組みやら4段組みやらで構成。身内を褒めるのも何なんだが、さすがは編集長と思った。大量の寄稿文に手を入れ、本として成立するようにまとめてしまう。完成したものには無駄なところがなくて、文字数ばらばら、雰囲気ばらばら、写真大量なのに、なぜまとまっているのかが不思議なぐらい。Webだといつまでも修整が終わらなくて、つらい時がある。が、紙の場合、いったん入稿してしまうと、まな板の鯉。実は入稿時のプレッシャーで、数時間、断続的な手の震えがあった。入稿後には、ああやった方が、あそこのカーニングが、写真はちゃんと出るだろうか、などとぐるぐる考えてしまう。写真なんかは理屈通りにやったつもりでも、以前どうであったとしても、印刷会社によってインクの質や盛るインクの量が違う訳で。いろいろと後悔はしているものの、届いた冊子を見ると誇らしい気持ちに。たぶんそこの印刷会社で作る冊子の中では、上位ランクの質になるはずだ。ほんと勉強になった。印刷会社に勤める家族に見せたら「プロみたい」と言われた……。/仕事で作ったWebサイトを見せても、Flashやら、イベント用プロモーション映像でも、同じようなことを言われる。作れそうに見えないんだってさ。(hammer.mule)

●東日本大震災の報道で落ち着かぬ日々を送っています。わたしの住む地域は、直接の被害がなかったのですがいまも大きな痛みを感じています。ようやく気を取り直して、4月の写真展カレンダーと4月上旬の関東地方の写真展情報をまとめました。正直、今回はかなり頭が混乱しており、校正に自信がありません(地震はまだ度々あります)。間違いがありましたらご容赦願います。(柴田)

2011-2-1

2011/02/01

●お知らせ:メールマガジン「写真を楽しむ生活」は、諸般の事情により、しばらくのあいだ週5回の発行が週2〜3回の発行になります。基本的には月曜日に、火曜日から翌週月曜日までの間に開始する写真展の情報を掲載します。火曜日から金曜日のあいだに、新製品・レビューなどの情報をまとめた号を1〜2回発行します。状況が回復次第、また週5回発行になります。なお、「写真を楽しむ生活」サイトは、随時更新します。


●姉妹誌「日刊デジタルクリエイターズ」は従来通り、週5回の発行が継続します。編集後記はそちらに掲載しますので、原則として毎日午後2時更新のサイトでお読み下さい。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/

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