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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●映画館に行かなくなってもう何年経つだろう。だから、常に周回遅れで「新作」映画DVDを見ることになる。時の話題から遅れること甚だしい。もはやそんなことは問題ではない。たまたま棚に残った「新作」「準新作」DVDをレンタルして来て、仕事用モニターで見ている。とくに大画面で見たいとか、高画質で見たいとか、考えたことがない。けっこう本数は見ているのだが、世間の評価の高い作品は見ても見ぬふりして、できるだけばかばかしい、つっこみどころ満載の作品を編集後記のネタにしている。


インド映画の神様、ラジニカーント主演のアクションエンターテインメント「ボス その男シヴァージ」。185分と長かったが、面白いから大丈夫。もうしわけないが、ストーリーとは関係ない(ある?)ダンスシーンは早送りしてしまった。ストーリーを一言でいえば社会派のアクション映画なのだが、つっこみどころ満載、しかしつっこんでも意味がない。「もはや映画じゃない、これは祭りだ」って本当。還暦を超えているはずなのにアクションのキレはすごい。キメのポーズやセリフもしつこく出て来てウンザリだが、スーパースター様のことだから仕方がない。


「ハンガーゲーム」は24人の男女がひとりになるまで殺し合いを続けて、その様子はテレビ中継されるという、“究極の”サバイバルゲームを描いたアクション映画(のはず)だ。主役は16歳の女の子、彼女だけが生き残るというのはお約束だが、どうやって勝ち抜くのだろうか、絶対おもしろい“鉄板の”設定だ。ところが、戦闘開始になるまでが延々と長く、ようやく始まったと思ったら、殺し合いの緊張感も絶望観もなく、かなりあっさりとゲームセット。つまらない。3部作の第1部だとあとで知ったが、全体としてどう辻褄をあわせるのかだけに興味がある。それにしても、主演女優に魅力がなかった。


「ジョン・カーター」はウォルト・ディズニー配給のSF大作で、バローズの古典SF「火星のプリンセス」が原作だ。莫大な制作費をつかったというビジュアルはみごとだが、世界観が把握できない。各部族のキャラクターや対立関係がよくわからない。酷評もあるが、わたしは案外好きな作品だ。ジョン・カーターに献身的なウーラという犬キャラが超かわいい(見かけはブスなクリーチャー)。もう一度見ないとこの映画のよさはわからない。こちらも3部作の第1部らしい。それにしても、火星のプリンセスに魅力がなかった。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00B7SBBIE/dgcrcom-22/
「ボス その男シヴァージ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0083Z0V9Y/dgcrcom-22/
「ハンガーゲーム」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005MH1KLO/dgcrcom-22/
「ジョン・カーター」
http://blog.movie.nifty.com/blog/2012/04/post-c3d4.html
ディズニー映画に新“相棒”誕生!『ジョン・カーター』
相棒犬ウーラに泣く


●『Livescribe wifi スマートペン』を買った。前にも書いたが、airpenを購入した後に、こういうのがあるよとM下さんに教えてもらい、その場で個人輸入してしまいそうになったペンだ。


airpenを買ったばかりだし、紙質やペン先が選べず、ペンも重そうだしと買わない理由を考えて保留とした。先月末からソースネクストで国内販売開始。とはいえ、発売情報を知らなかった(SNSをやれていない人がネットニュースを読んでいるとお思い?)。ソースネクストからの優待販売メールで初めて気づいた。


今度は迷うことなく購入。価格が個人輸入時の半額以下であったこと、airpenに馴染めず、使わなくなっていたせいでもある。触ってすぐに、買って正解だと思った。詳細は明日以降に。(hammer.mule)


http://www.livescribe.com/ja/
公式
http://www.sourcenext.com/product/pc/oth/pc_oth_000897/
ソースネクスト。私は2GBにした。8GBのもある


http://blogs.yahoo.co.jp/asato_2004/39452414.html
Livescribe wifi スマートペン使用上の注意点
http://www.livescribe.com/ja/pencasts/
ペンキャストもいい!
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20130312140000.html
テストがてら、外でairpenを使っていたら〜(3/12)

●いくら歳を重ねても最大の苦手は克服できない。歯医者さんへ行く。2004年10月に難工事の末(難工事と思ったのはわたしだけで、超絶技巧の歯科医にとってはなんてことない処置なのかもしれない)、下の奥歯にブリッジを架け渡したのであったが、つい先日、食事中にじつにいやな感覚とともにそのブリッジが外れてしまった。きれいに外れているので、自分でセットしてみたが元に戻るはずがない。仕方なく翌日、暗い気分で歯科医に向かった。


ブリッジを支えていた一方の歯(半分しかない)が割れてグラグラしている。もはや使いものにならないので、抜くしかないという。抜歯なんて生まれて初めてだ。その日の体の具合を聞かれ、よし、決行ということになった。どきどき。麻酔の注射は思い切り痛かったが、はい、もう抜いたよ、とあっけなく終了した。出血があるのでかためたガーゼをずっと噛んでいたが痛くはなかった。抜いたあとがきちんと整地されるであろう2か月後に、再び架橋工事をすることになった。


2か月は来なくていいのねと思っていたら、歯のお掃除が必要だから来週またいらっしゃいと言われてしまった。で、きのう暗い気分で歯科医に向かった。じつは2年以上、歯石除去をしらばっくれていたから、かなり強力に汚れていたのだ。いつもながらとても痛い。神経にビンビン届く。以前も書いた覚えがあるが、拷問で歯をいじられたら絶対口を割る自信がある。それでも、春の来ない冬はない。永遠とも思えるガリガリ君も終わるときがくる。


帰ってから妻に「痛かったよう」と泣きつくと、フンと鼻をならし「あのね、歯石とるのが痛いのは知ってる。わたしもだいぶ前にに行ったときは、たしかに痛かった。でも痛いといっても、お産に比べたら屁でもない。お産はこの1000倍、いや10000倍は痛いんだからねっ」と仰る。そんなに痛い思いして、どうしてふたり目も産んだんだと聞くと、「あ、そうだね、あははは」だって。女性が痛みに耐える偉大な力があるのはわかった。でも、次回もわたしは男に生まれたい。(柴田)


●大阪マラソン当選の知らせが届く。チャレンジラン8.8km。まさか2,000人の中に入るとは思わなかった。当選したら体力作りに本気になるだろうと、きっかけづくりのためのエントリーだった。こりゃ否が応でも。


チャレンジランは、大阪城公園の西側、大阪府庁あたりがスタート。映画『プリンセス・トヨトミ』のロケ地。南下しつつ半周して、森ノ宮へ。玉造筋を南下し、千日前通りを西に。御堂筋を北上して大阪市役所がゴール。うちの近所も通る。どの道も歩いたことはあるが、通してはない。三分割ぐらい。コースムービーを見て、結構長いなぁと。


8.8km。制限時間1時間20分。早歩きで、3kmを20分ぐらい。途中失速するとして、歩いても制限時間内には入れるはず……はず。6kmぐらいなら、数年前に走ったことはあって、特段しんどいとは思わなかった。が、問題は以前壊した膝の強化。これが再発したら、歩くこともままならない。チャレンジランなのにびびっている私がいる〜。(hammer.mule)


http://www.osaka-marathon.com/runner/schema/course_movie.html
コースムービー
http://www.osaka-marathon.com/
大阪マラソン 2013

●小野不由美の500枚書き下ろしドキュメントホラー「残穢」を読む(新潮社、2012)。字面からいっていやな感じがする。怖い話である。語り手の作家とは作者自身であろう。首都近郊にある賃貸マンションに越したばかりの女性から、その部屋になにかいるような気がする、という話を聞く。これが発端で、怪奇現象の原因を調べるため、7年間にわたる土地の過去を遡る彼女らの旅が始まる。


正直、半分くらいまでは地道な聞き取り調査の話ばかりでかなり退屈であった。投げ出そうかとも思ったが、我慢してストーリーを追って行くと、次第に恐るべき過去の因縁話になってきて、そこでやめたら後味が悪すぎるので完読した。


「死はある種の穢れを生むのかもしれない。特に強い無念を残し、怨みを伴う死は『穢れ』となる。だが、それは本来、無制限に残るものではないし、無制限に感染するものでもない。穢れに触れる我々も、呪術的な防衛は行なう。死者を供養し、土地を浄める。だが、あまりに強いためそれでも残る何かがあるとしたら」


穢れが浄め切れなかったそこには、残余の穢れ「残穢」が残るのではないだろうか。その穢れに触れると伝染する。住民の移動によって次々に汚染が広がって行く。これは事実でも理論でもない。だがそう考えると平仄があう、と作者は書く。いわば作家の妄想のようなものだが、それは真実かもしれないと思う。後半には、平山夢明、福澤徹三というこの分野では有名な作家も登場する。話は巨大になり広範囲に拡大する。有名な怪異のルーツとも関係があるようだ。


怪異は土地に憑く。恐ろしい仮説だが本当ではないだろうか。わたしは結婚してから三度、家を変えた。すべて新築である。戸建ては二度とも妻の設計だ。その土地は両方とも昔は田んぼだった。その前は知らない。いまのマンションの土地は流通会社の倉庫だった。それより昔は知らない。このマンションから転出する人は少ない。怖い噂もない。どうやら怪異に会わなくてもすんだ一生であった、といえるだろう。それにしても、最近わけあり事故物件が人気だとかいうけど、やめといたほうがいい。  (柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103970049/dgcrcom-22/
残穢


●続き。記念展に展示されていたポスターによると、初演の頃は、一番安い席が300円だった。いまでも宝塚って安いなぁと思う。宝塚大劇場では、休憩30分を挟んだトータル3時間を、2,000円で見ることができる。一番高い席は1万円を越えるが、入手難なので、8,000円が上限と考えてもいいぐらい。震災による建て替え前なら、千円以下で見ることができた。生オーケストラつきで、舞台上には約80人いるというのに。


座席は、少々後ろになってもセンターブロック、またはサブセンターブロックをおススメ。初めて見る人には、ショー付きの二本立てを勧めたい。お芝居が良くない作品でも、ショーは楽しめるだろうから。一本ものでも、いま宝塚大劇場で公演の始まった星組『ロミオとジュリエット』はぜひ。フィナーレで羽根も背負ってます。といっても、今回のはまだ見ておらず、初演の梅田芸術劇場のものを見ただけ。初演よりバージョンアップしているはずなので、楽しみ!


友人と出かけ、帰りに買い物(買い出しと私は言っている)をして帰る。仕事にまったく関係のない話をしながら過ごす時間が、ストレス解消方法なのだ。(hammer.mule)


http://kageki.hankyu.co.jp/revue/330/index.shtml
ロミオとジュリエット。宝塚で7/8まで、東京は7/26〜8/25

●ホリエモンが「DVDは用なし」と言った、と週刊朝日。「いまどきレンタルビデオ屋さんに行ってDVDレンタルをすることがいかに時代遅れかを認識した上で、オンデマンドビデオ配信サービスなどを体験すれば、得られる“なにか”は多いのではないだろうか」とまで言うか、朝日。わたしは持論あってクレジットカードは使わないんだ。というわけで、100円サービスデーには何枚かのお皿を借りて来る。


わけのわからないBC級ホラーを二本見た。まず、POV(主観ショット)、モキュメンタリー、ファウンド・フッテージ系のホラー「セブンナイト・イン・アサイラム」である。2010年に撮影されたものの、封印されていたあるリアリティショーの映像を公開、というお約束過ぎる設定。閉鎖された精神病院で7日間過ごすと高額賞金が出るという、テレビ番組ロケに参加した6人の男女が遭遇した異常現象の恐怖を描く。


お化け屋敷ホラーとして評価された「グレイヴ・エンカウンターズ」をまるまるパクった作品で、予告編を並べて見るとソックリである。この6人、怖い目にあっても同情できないイヤな連中揃い。どう見ても精神病院の廃墟とは思えない舞台で、会話の多いだらだら進行のストーリーは、まったく怖くないったら怖くない。最後の最後でしゃれたつもりの変なオチが設定をぶち壊す、おバカ映画のだめ押し。


もう一本は「エビデンス-第6地区-」で、これもPOVモキュメンタリー系ホラー。ロス郊外の山にキャンプにやってきた4人の男女、ひとりがハンディカメラで撮影しながら、フレーム外からあれこれ口を出す。森の奥から聞こえる不気味な声、渓谷で見た黒い謎の生き物、夜間テントを襲う野獣、逃げ込んだ車も襲われ、このあたりまでは、まあ普通に謎っぽい困った事態である。男2人はバカで、前半で消える。


後半の異常に謎な展開は、いったいどうなっているんだ。何だか訳が分からないが、ものすごく怖いことになっているらしい「史上最速&最長、驚異のワンショット映像」が延々と続く。兵士が、謎の生き物が、ゾンビ(?)が追って来る。怒濤の逃走シーンがノンストップ、ああ疲れる。逃げながら撮影してるんだろ、カメラなんか捨てて逃げろよ。オチがわからない。エンドロール全部見れば、謎が解けるらしい。わからなかったけど。  (柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00BIRSN0I/dgcrcom-22/
「セブンナイト・イン・アサイラム」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00ARA5NIM/dgcrcom-22/
「エビデンス-第6地区」


●続き。そういや出陣前のオスカルの台詞は「私の存在など、巨大な歴史の歯車の前には無にも等しい。〜心の甘えをいつも自分に許している人間だ。それでも愛してくれるか?〜」「千の誓いが欲しいか、万の誓いがいるのか。〜愛しているとも。」「アンドレ……私を抱け……」という赤面モノの命令形であった。


記念展は、原画、宝塚版の衣装とポスター・映像、アニメ版セルや設定資料と映像、現在のベルばら連載原画と漫画家さんたちが描くオスカル、作者インタビュー映像という構成であった。原画に修正がほとんどなく、迷いのない線に驚いた。グッズ売り場には人がごった返していて、期間中に売り切れになるグッズが続出。続く。(hammer.mule)


http://www.asahi.com/event/berubara40/
40周年記念 ベルサイユのばら展

●“不思議と謎”を標榜するサイト「カラパイア」に「9フレームで映画のタイトルを当ててみよう」という記事があった。掲載された9つのシーンから、その映画のタイトルを当てよという企画だ。14セット出題されているが、これがとても難しい。マイナー映画ばかり好んで見るわたしには手に負えるはずがない。「シャイニング」「時計仕掛けのオレンジ」「ダークナイト」しかわからない。そのほかは、そもそも見てない映画ばかりだから、18フレーム出たとしてもわかるはずもない。


「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」を読んだ(集英社新書、2011)。「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な漫画家だが、わたしの漫画熱中時代とズレているので読んだことがない。ところが、この偏愛的映画論のおもしろさたるや、半端ではない。筆者によるホラー映画の定義あるいは願望は「まず『怖がらせるための映画』であって、その中に怖がらせる要素として『社会的なテーマや人間ドラマを盛り込んでいる』作品」である。


まえがきの前に「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画Best20」が掲載されている。1970年代以降の作品を中心にしていて、ベスト5は「ゾンビ完全版(1978)」「ジョーズ」「ミザリー」「アイ・アム・レジェンド」「ナインスゲート」である。わたしは20本中の半分しか見ておらず、しかもストーリーはうろ覚えだ。本文では約100本が解説されているが、見たのは40本、まだ修行が足りぬ。


画期的だと思ったのは、ホラー映画の分類だ。第1章から第10章までのタイトルがそれ。ゾンビ映画、「田舎に行ったら襲われた」系ホラー、ビザール殺人鬼映画、スティーブン・キング・オブ・ホラー、SFホラー映画、アニマルホラー、構築系ホラー、不条理ホラー、悪魔・怨霊ホラー、ホラー・オン・ボーダー。なるほど納得の分類、さすがは作家、絵描き、映画を見る視点が鋭い。「田舎に行ったら襲われた」系ホラー、ってのには大笑い。


筆者は、一番好きなゾンビ映画のルールとして「平等・無個性なゾンビたちにリーダーがいてはならない」と考えている。全員が平等で、群れて、しかも自由である。それによってゾンビ映画は『癒される』ホラー映画になりうる」のだそうだ。へえ。


「本当にすぐれた作品は何よりも──これが大事な要素なのですけれども──「癒される」のです」って、ホラー映画が本当に好きで好きでたまらないんだな。気持ちよく読めた映画論だった。嗚呼、まだ見なくてはいけないホラー映画がいっぱいあるんだな。でも、ホラー映画にあんまり癒されと感じないわたしって……。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00C253WJM/dgcrcom-22/
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論


9フレームで映画のタイトルを当ててみよう
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52128337.html


●続き。立ち読みだったので、書名を忘れたが、漫画『大奥』の作者、よしながふみさんが、ベルばらは進んでた、みたいな話をされていた。漫画は今年40周年。1972年に少女漫画雑誌『週刊マーガレット』で連載開始。記念展が巡回している。


架空の人物、オスカルは男まさり。男以上の仕事をし、実力で男の部下を従える。いつも陰にいて支えてくれるのは、これまた架空の人物のアンドレ、男。身分は彼女が貴族で、彼は平民。格差婚になる。男の身分が上のシンデレラ的な話が多い中、40年前に逆パターンの話を描いてらしたんだと。考えたことがなくて感心してしまった。大奥では、女将軍・男大奥で、これまた逆ではあった。続く。(hammer.mule)


http://www.asahi.com/event/berubara40/
40周年記念 ベルサイユのばら展

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