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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●「メロスは激怒した。」という書き出しで有名な、太宰治「走れメロス」のラストの一文は何だったか、覚えていない。そればかりか、結局メロスは間に合ったんだっけ。そんな重要なことさえ忘れていた。妻に聞くと、えーとどうしたんだっけ〜忘れた、と言う。中学2年の国語教科書の定番教材も、いまの年寄りには記憶の彼方である。


メロスのラストは、「勇者は、ひどく赤面した。」である。メロスとセリヌンティウスの友情に感動した王は、わしも仲間に入れてくれと頼む。「万歳、王様万歳」と叫ぶ群衆。ひとりの少女が緋のマントをメロスに捧げる。当惑するメロスに、佳き友は「メロス、君はまっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ」と言い、最後の一文につながる。きれいなオチだが、深読みするともっと面白い。


このことは斎藤美奈子「名作うしろ読み」(中央公論社、2013)で知った。本は読んでいないのに、なぜかみんなが知っている名作の書き出し、頭。ではラストは、お尻は。知ってる人は極端に少ないはずだ。そこで稀代の本読みである斎藤美奈子が調べあげ、見開き一作品、最初にラストの一文を配し、かなり辛辣な作品評を展開、じつに面白い。計132作品、ラストの一文だけを見て作品名をあててみた。分かったのは「坊ちゃん」「山月記」「日本沈没」「時刻表2万キロ」「赤毛のアン」「楡家の人々」と、主人公の名前が出ているからわかる数作品しかなかった。


筆者によれば、主な尻パターンには以下のようなものあるという。風景が「いい仕事」をする終わり方。人が「もう一仕事」する終わり方。語り手がしゃしゃり出る終わり方。ほかにも多彩なパターンが存在する。そして、自著のお尻は「ほんとは『読者にとって本書が名作を読み直すキッカケになることを願っている』とか何とか、もっともらしいメッセージを発しておけば格好がつくかもしれないが、それは余計なお世話だろう。評論のラストはとかく説教臭くなるのが問題なのだ。」とスカッと決めてくれた。超絶に面白い本。  (柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120044637/dgcrcom-22/
名作うしろ読み


●うちのFIX窓の清掃が、雨や強風で五度延期した。四度目の延長で終わるはずが、昼から強風に。今日やっと最後の清掃。消防点検と重なり、翌週は雑配水管清掃がある。どちらも立ち会いが必要なので、同じ日にやってくれたらいいのにな。洗濯しようとしたら、空が白く曇ってる。PM2.5のサイトでは赤文字。こりゃ外に干せないな。室内に干すのは点検があってはばかられる……明日に持ち越しだわ。 (hammer.mule)


http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
PM2.5の速報サイトリンク(環境省)
http://taiki.kankyo.pref.osaka.jp/taikikanshi/
大阪のPM2.5情報サイト。アクセス過多で繋がりにくい
http://taiki.kankyo.pref.osaka.jp/OaussIssue/mailPC/index.jsp
ついでに光化学スモッグ発令情報メールにも登録しておいた

●これは絶対にろくでもない映画に違いない、との予感でレンタルしたのが“新作だけど7泊8日”という微妙なポジションにあった「モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦」DVDである。「これがホントの異種格闘技!!」っての。


冒頭にアルバトロス配給と出た。これで予感は確信に変わった。8体のモンスターが無制限デスマッチに参戦、史上最強・最凶のモンスターを決めるという、無意味だけどわかりやす過ぎるストーリーだ。


世界中から召喚された8体とは、朽ち果てた死霊・ミイラ男、血に飢えた女王・レディヴァンパイア(知らない)、ゴス系の巨人・フランケンシュタイン、脳みそ大好物野郎・ゾンビマン(?)、一つ目の暴れん坊・サイクロプス、呪われた魔女・ウィッチビッチ(知らない)、沼の悪魔・スワンプガット(知らない)、満月の狩人・オオカミ男。ちょっと首をひねる人選、じゃないモンスター選だけど仕方がない。試合前に各選手(!?)の紹介映像が流れるが、これはなかなか興味深い。


モンスターはそれぞれのキャラを生かした攻撃はわずかで、ほとんどプロレス技をつかって戦う。モンスターコスプレしたプロレスラーの戦いみたいで(実際そういう撮影だったようだ)、早くも二試合目からあきてきた。どっちが勝ったか、どうでもいいみたいな。


決勝は両部門のヘビー級勝者同士の戦いということで、ミドル級勝者は決勝に出られない。こんな変則トーナメントあるものか、サイクロプスとレディヴァンパイアに代わって抗議したい。ファイナルはフランケンシュタイン対オオカミ男。だらだら続く戦い。会場の共同墓地のゾンビがよみがえり、実況中継の解説者に噛み付く。以降は想像どおり。


くだらなくて、下品で、テンポが悪くて、全然ホラーじゃない(スプラッターではある)バカ映画。途中から、テレビのWBC中国戦を右目でチエックしながら見ていた。それでもアイデアというか思いつきは面白いから、バカ映画好きの仲間と酒呑みながら鑑賞したら楽しいだろう。こんな駄作が劇場で上映され、けっこうウケたようだ。日本人は寛容だ。隣国と大違いだ。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009TBEIEU/dgcrcom-22/
モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦


●バレエの先生が舞台から引退されるとのことで、最後の公演に行ってきた。去年の予定が、この公演が入って延期に。引っ越ししてからは全然習いに行っておらず、からだは硬くなり、体力は落ちた。週に一度とはいえ、行くと肩こり腰痛が治るし、大量の汗をかくしで気持ちの良いものであった。


一緒に習っていたお母さん方や子供たちと同じテーブルになった。先生が配慮してくださったようだ。久しぶりに会う子供たちは、大きくなっていて驚いた。はじめて会ったのは小学校入学前で、この四月から六年生なんだって。いまはトゥシューズでのレッスンになっているとのこと。お母さん方はやめちゃったそうな。


帰宅してから、なんとなーく身体を動かしたくなって、iOSアプリの『カーヴィーダンスで即やせる!』をダウンロードしちまったぜ。書籍はシリーズ累計423万部突破なんだぜ。Android版もあるぜ。電子書籍版や日常生活で運動できるアプリもあるんだぜ。アプリ版は書籍部分はないものの、実行した日はマークがつくんだぜ。


ハードではないし、汗もじんわりかく程度。が、一時間経っても身体がポカポカしたまま。翌朝も熱を持っているのがわかる。内部に作用しているのがわかる。ベストセラーになるには理由があるのね。そういや初めてバレエをやった日も、全身が熱を持っていたなぁ。起き上がれなくなったぐらいハードだったなぁ。さぁこの修羅場な三月に何回できるかなぁ。毎日やりたいけどなぁ。(hammer.mule)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4056059748/dgcrcom-22/
『カーヴィーダンスで即やせる!』DVDつき書籍
https://itunes.apple.com/jp/app/id558456802?mt=8
iOSアプリ
http://pass.auone.jp/app/detail?app_id=8500000000009
Androidは、au会員限定らしい
http://fytte.jp/curvydance/
樫木裕実「カーヴィーダンス」公式
https://itunes.apple.com/jp/app/mezase-meibodi!-jian-mu-yu/id410804694?mt=8
美BODYポケトレ

●すごい数の花を咲かせ、ものすごい量の花びらを散らした、毎年シーズンが楽しみだった隣家のバラ。フェンスの上部を広範囲に占領して、手入れのいい我が家のほうが盛大に咲き誇っていたバラ。それが突然姿を消した。お隣が挨拶もないまま引っ越し、残されたこのバラ大木はどうなるんだと思っていたら、ある日、園芸会社が現れきれいさっぱり撤去された。


フェンスには古びたラティスが3枚取り残された(って我が家のだよ)。9年2か月も風雪に耐えた頑丈なラティス。バラにからめとられていたので、取り外してのペンキ塗りができなかった。まだ十分使えそうなので、好天の土日、久しぶりにペンキ塗り。古い塗料をこそげ落とし、きれいにする前段階がかなりハードな作業だった。たぶん明日あたり全身が痛くなるだろう。


警察から電話がかかってきた。さすがにドキッとする。もしかしたら家族が事故に巻き込まれたのかとか、もしかしたらわたしのアレがばれたのか(って何もないけど)、もしかしたら警察を名乗る振り込め詐欺犯か、なんてことを一瞬で思い巡らせる。実はこれ、高齢者所帯に向けた電話で、振り込め詐欺電話が来ませんか、なにか困っていませんか、と警察が親切に聞いて来た、って話であった。もう何度目かであったことを忘れていた。


確か以前に警察官ペアが戸別訪問に来て、所帯の確認をしていたっけ。振り込め詐欺電話? いつでもかかってらっしゃい、というのは妻。容赦なくコテンパンに問いつめてやるって。わたしだったら、罠にかけて警察につかまえてもらう。まあ、いざとなったらどうなるかわからないけど、我が家には金がないから絶対に大丈夫だ(ってヘンな自信)。(柴田)


●川崎和男氏の講義を聞いてきた。ある有名な製薬会社から依頼された仕事が数十万で、私がこれで請けてしまったら、そこからの他のデザイナーへの報酬はいくらになるんだと断られたそうな。


懇親会で、高名な先生方とは知らず、会話をさせていただいた。「SNSは日本の若者の労働力をどれだけ奪っているか」「海外の戦略だ」「Facebookは実名であり、誰と誰がつながっているか、どのような考え方をしているか、どういう行動をしているかを、海外に知らせているもの」「SNS上で『President Bomb』とでも書いたらマークされ、内容によっては乗り込まれる」など、もうちょっと過激なものも含めて話してくださった。


私自身は時間がとれずSNSには積極的に関われていないのだが、まわりを見ていると、疎遠になりがちな人たちとも、とてもいい関係を保っていて、羨ましくはある。ビジネスにも発展していたりするのだ。海外ではクーデターを起こすきっかけになったり、悪いところばかりではないのだろうが、未成年者が喫煙や飲酒を告白していたり、アルバイトが客である有名人の暴露をしていたりして、SNSって難しいなぁと思っていたりする。(hammer.mule)


http://www.news-us.jp/article/341784062.html
フジテレビ・ソフトバンク・朝鮮総連の話。どこまで信じていいのか分らないけど、SNS話を聞いたばかりだったので、FacebookやTwitterでつながる人も考えないといけないのかなぁと。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20130303
あたしもあなたも、録画されてます。これはしゃーないなぁと。
http://matome.naver.jp/odai/2136204737652538801
ポストセブン記事内にあるマクドナルドは、2009年に閉店していた
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/51373658.html
NHK「クローズアップ現代」は、やはり巧みに情報誘導をした


後味悪いので、
http://matome.naver.jp/odai/2134188718200331501
工夫がハンパない子ども向けデザイン雑貨
http://matome.naver.jp/odai/2129421538230289601
仕事の効率&テンションがアップするデキるビジネスツール
http://www.tommyjp.com/photo/photographers-girlfriend-leads-him-around-the-world/
ある写真家が彼女に導かれて世界中を旅行しながら撮影した写真集

●読売新聞1面の特集「医療革新」で、ICT(情報通信)を駆使した「がん診療ネットワーク」の最先端医療の話を読んだ後、2面を開くと記事下に宝島新書「どうせ死ぬなら『がん』がいい」の大きな広告。治療ではなく放置という生き方を提案しているんだから、笑える偶然だ。


「どうせ死ぬなら『がん』がいい」を読む。「患者よ、がんと闘うな」「がん放置療法のすすめ」など多数の著書がある近藤誠氏と、ベストセラー「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者・中村仁一氏の対談である。医療業界で村八分されている過激な二人、異なる道を歩んで来たにもかかわらず同じ結論に達している。


「がんは自然に死ぬのは苦しくなくて、むしろラク。がん死が痛い、苦しいと思われているのは、じつは治療を受けたためである」「検診などでがんを無理やり見つけ出さなければ、逆に長生きできる」


わたしは臆病者で、痛い、苦しいのが大キライだ。病気になるのがこわい。いまは9割の人が医療死、つまり病院死で、死ぬ前の治療でたっぷりと地獄を味わわされる。そう聞かされると病気になっても入院するのはいやだ。だけど、自宅で痛みに耐え、苦しむのもいやだ。なんとか楽に死ぬことはできないものか。そこで飛びついたこの本だ。


「がん死」のお迎えは最高だ。人生の幕引きを、思い通りにできるかもしれないからだ。がんという病気は、たいてい最後まで意識はしっかりしているから、ゆっくり身辺整理ができるし、親しい人にお礼とお別れもできる。ところが、ポックリ死ではそんなことやるひまはないし、ボケちゃったらなんにもできないし、寝たきりになったらいつ死ねるかわらないので、周りの人に迷惑をかける。介護する側も先が見えないので疲れ果てる。


どうせ死ぬなら『がん』がいい。治療しなければ、がんはけっこうハッピーな病気である。対談のむすびの言葉。中村「手遅れのがんで死ねる幸せを、ともに満喫できるよう祈りましょう(笑)」。ああ、とっても気が楽になった。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800202868/dgcrcom-22/
どうせ死ぬなら「がん」がいい


●ネタがない。うーん。反省文や、自分の悪いところならいくらでも書けるんだが、それを書いて何の得にもならないどころか、あの人は○○な人という先入観までもたれてしまう。いかん、いかん。試行錯誤はするのだが、足踏みばかりと書いてどうするんだ。誰がそれを聞きたいのだ? うー。


頭の中にあるのは、いまやっている調査の必要な仕事類のこと、家事(消防点検と雑配水管点検が別の日にあるって……)と確定申告、先の予定に、やり残していること。それらが詰まってきてショートしつつある。


政治や世の事件に無関心になってくる。机の上を整理したいなぁ、でもこれに時間かけるとなぁ、と思いつつ、できないもんだから、まったく関係のないことをしたくなったり、眠たくなってきたりする。いい言葉があったわ。「抜本改革」。あー、手あかがつきすぎている言葉だと、なんだか改革できない気がしてきた〜(笑) (hammer.mule)

●2月15日の読売新聞朝刊全国版に30段(見開き)をつかい、宝島社の企業広告が掲載された。西郷隆盛の銅像写真に「子孫のために、借金を遺す。」というコピー。こんな説明がある。


[西郷隆盛は言いました。「児孫のために、美田を買わず」。人間は多くの辛酸を舐めてこそ成長することができる。下手に財産を遺すのは子孫のためにならないとの遺訓です。なるほど日本がいま抱える膨大な借金にしても、その返済は次の世代を大いに鍛え、たくましくしてくれるはず。借金を負の遺産としてただ嘆くのではなく、将来につながる正の遺産として活かす。そんなしたたかな国になりたいものです。]


「子孫のために、借金を遺す。」って思想、まあ人それぞれの価値観だが、まったく共感できない。わたしは子孫のために財産は遺したい。借金なんてとんでもない。逆説のテクニックかと思ったが、説明を読むとそうでもなさそうだ。西郷さんだって変にパロディ化されてお怒りではないだろうか。また、説明の前段はわかるが、後段はいきなり飛躍している。「日本がいま抱える膨大な借金」とは何を指すのか。


マスコミはいつも「国の借金」とか「国民一人が約752万円の借金を背負う」といった脅し文句を使う。そのことをいっているのか。これは財務省による情報操作で、増税路線を推進するために「国の借金」というウソを垂れ流しているのである。「国の借金」とは正しくは「政府の負債」のことで、その債権者は日本国民だ。つまり「国民一人が約752万円の債権を持つ」ってことだろう。その意味では、広告のまとめ部分は正しいことを言っているのかもしれないが、よくわからない。


それにしても、全国通し30段二連版の広告料金はいったいいくらかかるのか。広告料金シミュレーションしてみたら、少なくとも8900万円以上と出た。すご過ぎるぞ、宝島社。いまどき出版で大もうけしているおそるべき会社。完璧な宝島流マーケティングが快進撃の秘密だという。


1998年から独特の企業広告を出していて、最近では2011年の「いい国つくろう、何度でも。」ではマッカーサーの写真を使い物議を醸したものだった。2012年は見落としていたが、「ヒトは、本を読まねばサルである。」っての、これ素晴らしい! よくぞ言ってくれた。(柴田)


http://tkj.jp/company/ad/
宝島社 企業広告


http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110902140000.html
編集後記で「いい国つくろう、何度でも。」に文句をつけた


●うちのFIX窓の清掃が、雨や強風で四度延長した。四度ってなかなかないよね。今日やっと朝から業者の人がロープを使って清掃してくださっている。


タッチパネルで連想した。『SpaceTop』という3Dインターフェイスのディスプレイのこと。透けているディスプレイの後ろ側に手を伸ばして、パソコンを操作してた。紹介しようと検索したら、エロ目的に使えるだの、医療関連で使えそうだの書かれていた。一般実用化はまだ先だと思っているが、エロは強いから早いかもなぁ……。(hammer.mule)


http://www.theverge.com/2013/2/26/4031220/jinha-lee-spacetop-3d-desktop-lets-you-reach-inside-computers
SpaceTop。動画あり。
http://hypernews.2chblog.jp/archives/51522557.html
3D画面の中に手を伸ばしてウェブページや文書を「つかむ」ことができるディスプレイ「SpaceTop」が凄いwwwww
http://www.appbank.net/2013/02/27/ipad/546143.php
[iPad] EF LENS HANDBOOK:一眼レフユーザーがレンズを学べるカタログアプリ。無料。

YouTubeで見つけました!

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