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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●総務省の発表した2012年10月1日現在の人口推計によれば、日本の総人口が前年より28万4千人減少し、1億2751万5千人になった。減少幅は統計が残る1950年以降で過去最大。一方で、65歳以上の高齢者の人口は初めて3000万人を超えて、全都道府県で高齢者が14歳以下の年少者数を上回った。少子高齢化の進展って、数字で見るとこういうことなんだな。


石飛幸三「こうして死ねたら悔いはない」(幻冬舎ルネッサンス、2013)を読んだ。最近こういう本をよく読むようになった。なにしろわたしも堂々たる前期高齢者だもの。筆者は「平穏死の先生」と呼ばれる医師で、老衰末期の看取りのあり方について多方面での啓発に尽力されている。終末期の高齢者に過剰な延命医療を施すことは本人を苦しめることになる、もっと自然に、安らかな死を迎えさせてあげようではないかと「平穏死」という提言をしている。


この本で「入舞(いりまい)」という言葉を知った。世阿弥の言葉で、引き際に舞台に戻ってもう一度舞うことで、「晩年に一花咲かせる」という意味でもあるという。「平穏死の先生」は、残された時間を精一杯生ききろうとするみごとな姿勢を「入舞」と呼び、悔いなく逝った人の例を紹介する。感動的な舞姿だ。わたしもこうありたいと思う。自信はまったくない(ハッキリ自信を持ってそう言える)。


「高齢化が進み、これからはいっそう多死社会になっていきます。ますます増加する終末期医療に対して、医師はどう取り組んでいくことが求められるのか。そして患者側は、医療とどうつきあっていくのが望ましいか。そうした問題を真剣に考えるときがきているのです」と著者はまとめる。古い医療の概念ガチガチで融通のきかない医師や、自分勝手なワガママ患者に読んで欲しい本だ。とくに若い医師には押し付けてでも読ませたい。もちろん政治家にも。


今日の新聞埼玉版によれば、県の老人人口(65歳以上)の増加率は前年を上回る5.2%と、前年同様全国トップである。65歳以上の増加率は全国平均よりも1.7ポイント高く、75歳以上の増加率も5.8%と日本一! 災害に強く住みやすい埼玉県は老人天国、なんていってる場合ではない。高齢者医療問題をかかえる県や市町村の悩みは深刻だ。だからこそ、みんなで悔いのない死に方を考えるときが来ている。(柴田)


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こうして死ねたら悔いはない


●ロビ。マイナビの記事から引用。


「みんなリアルな(実体のある)モノが恋しいんですよ」
「アイコンタクト、目が合ったかどうか、というのが先にあるはず」
「ディティールの集合が全体の雰囲気を作る」
「いろんな人の思惑があれこれ入ってくると、絶対にどこか抜け落ちる部分が出てきて、結果的に全体が台無しになってしまう」
「最初からガンダムのデザイン画のような立ち姿」
「首には表現力を持たせるために3軸」
「ユーザーにプログラミングさせることは想定していない」
「CPUボード上のSDカードスロット」
「動きや音声データなどは変更できます」
「約200種の音声認識に対して、性格がいくつかあって、答え方もランダムでいくつかあって……そのプログラムもまだこれから作らなきゃいけない」
「3方向の人感センサ」
「開発側にとっても、最初に開発費をどっさりつぎ込まなくても、自転車操業、分割払いでできる」
「各関節のサーボの角度を認識してタッチセンサー代わり」
「毎号ちょっとずつ『もうすぐロボットと暮らす未来が……きますよ〜、きますよ〜』と洗脳」


まだ発展途上のロビ。デアゴスティーニ商法が、開発者側にもメリットがあるとは考えたことがなかった。 (hammer.mule)


http://news.mynavi.jp/articles/2013/04/10/robi/index.html
デアゴスティーニ 週刊『ロビ』が品切れ続出の大人気! 生みの親・高橋智隆氏に訊く「ロビ」が切り開く家庭用ロボットの未来

●「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で注目された、カメラ主観の疑似ドキュメンタリー映画を「モキュメンタリー」というとは初めて知った。類似スタイルの映画は数多くつくられてきたが、「トロール・ハンター」(2010、ノルウェー)はなかなかの傑作だった。とはいえ、巨大な怪物のばかばかしいパッケージを見て、レンタルしてみようかと思うのはB級マニアしかいないだろう。わたしでさえ、なかなか手をのばさないでいたのだ。


冒頭にうやうやしく「2008年10月13日 フィルムカメラテネ社に283分のテープが匿名で届いた この映像はそれを編集したものである 映像には一切手を加えていない 専門家のチームが一年以上費やし映像の信憑性を検証した その結果本物と断定した」と告知がある。


ボルダー大学の学生3人(解説、音声、映像担当)が伝説の怪物(妖精)トロールを追う男ハンスに同行し、本物のトロールが出現する驚異の一部始終を取材する。それが件のテープなのである。最後に「テープはここで終わる 映像の中の学生たちの行方はいまだわかっていない」と出る。モキュメンタリーのお約束通りだ。


ノルウェーの山中にトロールは実在している、というアイデア(虚構)をあくまでも真面目なドキュメンタリーで貫き通すところが潔い。学生カメラマンの主観映像もしっかり撮影されているので、類似映画のよくわからないヘタな素人映像とは違う。暗視モードも効果的。ハンスはトロールの生態を知悉しており、語られる内容は理論的でリアルである。そして彼らは実際、何体ものトロールに遭遇し、危険な目にもあう。映像はトロールをバッチリ捉えている。もちろんCGだが(メーキング見てないので不明)、景観になじんでいい出来だ。


全部が全部大ウソだから、おかしな点はいくつもあるが、そんなこと言い立てても意味がないくらいのおもしろさ。モンスター映画としてもいい出来だ。トロールはクリスチャンを襲うという唐突な設定がよくわからなかったが、北欧の神話や信仰を侵略したキリスト教に対するメッセージだという説もある。ハリウッドでリメークされるようだが、この部分はどうなるんだろう。気持ちよく積極的にだまされたB級映画。いいね!(柴田)


http://www.youtube.com/watch?v=EiUKh4PYqRY
「トロール・ハンター」予告編
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0071FQK1A/dgcrcom-22/
トロール・ハンター


●ロビの3号が届いた。3号は4月下旬と聞いていたから、早めに来て嬉しいような、組み立て時間がとれないから悲しいような。これで歯抜けはなくなり、7号まで揃ったことになる。この日曜日には8号と9号が届く。8号までで頭部が完成し、テスト稼働ができるようになる。頭が動かせるのが楽しみ。9号からは腕。


目は以前紹介した人のブログを真似して、クリアコート予定。油性クリアー、保存ビン、薄め液、塗料皿は購入済みだ。本体もコートした方がいいんだろうなぁ……。たぶんやらないな。この人のブログに製作中のロビを保管するケースの話があった。部品類も入れるため、内寸238x358x240のものを選んでらした。無印商品の同様のものは2cm足らず。惜しい。が、ロビだけを入れるならちょうどよさげなのを見つけた。引き出し型のCD・DVDケース。


定期購読の申込受付は一時停止中。増刷予定が決まり次第、再開予定らしい。バックナンバーもすべて品切れ。バインダーは増刷中、全員プレゼントの『ボイス付クロック』も6月到着予定になった。(hammer.mule)


http://blogs.yahoo.co.jp/kawacha3500/10464463.html
デアゴスティーニ週刊「ロビ」創刊。目のコート
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247721584?searchno=17
内寸が130x355x170
http://blogs.yahoo.co.jp/kawacha3500/10527184.html
ロビは120x340x160
http://deagostini.jp/rbi/series_end.php?t=1366001877
定期購読お申し込み受け付けを停止しております。

●「懲りない男」といわれているわたしは、またまた白雪姫映画DVDを見てしまった。日本では劇場未公開の「アドベンチャー・オブ・スノーホワイト」(2012、アメリカ)である。パッケージを見ると、弓矢を構えるあかぬけない娘が白雪姫で、とても高貴に見えない男が王子で、意地悪そうな熟女が黒の女王で、チャチなCG造形の魔獣と魔犬(?)が吼えている。まさしくこの通り、とってもチープな仕上がりである。有名タイトル便乗・模倣で知られる、B級オリジナルビデオ映画会社のアサイラムの制作だ。


全体にいい加減な作品だが、大問題は俳優のクオリティだ。鏡からは世界一美しいと賞賛される女王さまがナントモ。目つきが悪く口元のいやしい中年女で、美しさからはほど遠い。そのまんま魔法使いの老婆をやれといいたいくらいだ(お約束通り老婆に化ける。ただしリンゴはない)。


鏡からはその女王さまより美しいといわれる白雪姫は、顔の造作がでかい芋娘で、あろうことかブロンドで、うす水色の衣裳着たきり雀で、どこがお姫様やねん。まるで不細工なアリス。嗚呼、本家「スノーホワイト」は美しかったな、この二人。


本家では影の薄かった王子が、こちらではそこそこ活躍するが、衣裳は質素で、見た目はフィギュアの高橋大輔だから、王子らしい風格がない。もっとも、政略結婚で黒の女王に近づくのに、直前に白雪姫をみそめてあっさり乗り換える男だからな。エルフのリーダーは若き日の楽太郎だし、山の上で青い火を守るのは嶋田久作だし……そう見立てて楽しむ。


見せ場のひとつであるはずの魔獣と魔犬のCGはお粗末で、しかもこいつらは意外に弱い。登場人物も少ない。姫と王子とエルフ7人、後から助っ人が数人、女王側だって数10人だろう。整列した兵士群のシーンは静止画のようだ。ところが、ストーリーは意外におもしろい。BC級マニアにはおすすめだ。とくにラストの白雪姫と女王の個人戦のあっけなさに大笑い。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00A21LI1M/dgcrcom-22/
「アドベンチャー・オブ・スノーホワイト」


●昨日の続き。地震自体は、建物が免震構造のためか、そんなに揺れはせず、何ひとつ落ちたり倒れたりせず。室内干しの竿がぎぃぎぃと揺れたぐらい。


免震とはいえ、長時間揺れ続けたらどうなるかはわからない。東日本大震災の時は、建物自体がきしみ、大きくスライドした。遊園地の子供向けアトラクションぐらいには。震源地から遠い大阪なのに。この時は倒れたものはあっただろうか。覚えていない。上階の奥様宅だと引き出しが少しだけ開いていたそうな。


今回、甥1号、3号は泣いたそうだ。2号は寝ていたらしい……。親戚はすぐに玄関のドアを開けに行ったとか。 (hammer.mule)


http://www.jssi.or.jp/menshin/m_kouzou.html
免震建築ビデオ。バンパーが古くなったり、想定以上の揺れ・時間だともたないが。

●樋口明雄の短編集「標高二八〇〇米」を読む(徳間書店、2011)。「問題小説」に掲載された七本と書き下ろし一本をまとめたものだ。南アルプス北岳山頂(標高3193メートル)にいたSF作家・滝川と息子ら6人の登山客は、下山するに従い異様な事態に気がつく。世界中から人間だけが消えた。その現象の境界は標高2800メートルにあるらしい。親子と2人の女子大生は、恐怖と不安をかかえながらゴーストタウンの東京へ向けて車を走らせる。という、現象の原因が語られない上、何の解決もない不条理なホラーが表題作だ。それなりに恐ろしいが、それだけかい、投げ出したままじゃないか、という気もする。


「モーレン小屋」「屍山」「霧が晴れたら」は山が舞台、「最終電車」「夜よりも暗い影」は都市が舞台、ホラーというよりSFか、それぞれが結末を予想できないストーリー構成がうまいと思う。「渓にて」はほかの作品とは違う味わいで、人里離れたログハウスで暮らす男が、隣人の絵描きと二人で渓流釣りする一日を静かに描く。やがて、アメリカと中国が始めた核戦争で地球は死にかけていることが分かる。


彼らにとって最後の日である。それなのに、「人類が最初に核エネルギーを見つけたときから、終末までのカウントダウンが始まっていた」「人間という存在そのものが、地球にとって招かれざる存在だった」なんて、事態の説明とはいえ使い古した理屈を言いあっているのは、大切な日にふさわしくない。


「標高二八〇〇米」に続きがあった。「リセット」という最後の一話。希望のない世界で4人はどう生きどう死んだのか。生き残りだという阿久津と名乗る男が登場する。原発の技術職だったという。もしかしたらあの話か、と思ったらその通りだった。最後の舞台はFで始まる原子力施設で、すべてはここから始まったという。「リセット」は2011年7月号掲載だから、3.11の影響をもろに受けている。こういう時代に作家として何ができるのか、筆者の答えがこの作品である。


SF作家と阿久津との会話から、人類が一瞬にして消滅した理由が明かされる。標高2800メートル以上にいた者が消滅から逃がれられたわけも一応説明される。また阿久津の正体もわかる。それはSFでよく使われる手であり、驚くほどのことではない。


ここでまた、「渓にて」で語られたのと同じ、人類という愚者の過ちについての会話が続く。筆者の原発に対する憤りはわかるが、この続編「リセット」はないほうがよかったような気がする。偶然だろうが、発表時期にかかわらず、全体に3.11の影を引きずった作品集になっていた。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198632863/dgcrcom-22/
標高二八〇〇米
http://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=215550668518412&id=163820137024799
樋口明雄facebook発言


●地震。各地で地震が相次いでいるが、大阪はしばらく揺れていなかった。近畿だと和歌山ではあった。そろそろ大きいものが来るんじゃないかと危ぶんでいたら、兵庫県淡路島で6弱、大阪市内は震度4。そろそろ起きなきゃな〜と考えていたら、私や家人のiPhoneやらiPadやらから緊急地震警報音が一斉に鳴り響く。これらがとても怖く、震えが止まらなかった。


『ゆれくるコール』では、アドオンで予測地点を三カ所設定しているため、その各々の場所での通知が来る。7秒後、3秒後、今。『防災速報』からも地震速報。バイブにしていたのに警告音が鳴ったのは、どちらのアプリのおかげなんだろう? iPhone自体の緊急速報メールなのかもしれない。


アプリはインストールするだけでは鳴らない。予測地点を設定する。そして不具合が出た時のために、複数のアプリを入れる方が良い。鳴り響いて怖くはなるけど、心の準備が出来るだけでも助かる。緊急速報系の設定を見直そう。(hammer.mule)


http://support.rcsc.co.jp/support/support_iphone.html
ゆれくるコール for iPhone
http://support.rcsc.co.jp/support/support_android.html
ゆれくるコール for Android
https://itunes.apple.com/jp/app/yurekurukoru/id398954883?mt=8
アドオンで優先配信・複数地点予測にしている
http://emg.yahoo.co.jp/promo/apps/
防災速報アプリ。こっちはGPSを利用した現在地の通知もしてくれる。出張の多い人に。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.twiple.android.quake&hl=ja
なまず速報 β


http://mb.softbank.jp/mb/service/urgent_news/
緊急速報メール。Softbank
http://www.au.kddi.com/mobile/anti-disaster/kinkyu-sokuho/
緊急速報メール。au
http://www.nttdocomo.co.jp/service/safety/areamail/
緊急速報「エリアメール」。ドコモ
http://emobile.jp/service/kinkyumail.html
緊急速報メール。イー・モバイル

●明日、姉妹メルマガ「デジクリ」は満15歳になる。「写真を楽しむ生活」はただいま10歳。10年前に、ウィークデーにふたつのメルマガを制作、発行する体制になった。7年前からデジクリサイトもオープン、「写真を楽しむ生活」は少し遅れてサイト始動。つまり、月〜金はメルマガを発行したあとにサイトを仕上げなければならないのだ。デジクリサイトは濱村デスクが、写真サイトはわたしが担当である。けっこう、いや、かなりハードな毎日。


だから、年末年始、GW、夏に長めの休暇をとる。それが楽しみで毎日コツコツやっているようなもんだ。ちなみに4月は、今日を含めてあと11回のメルマガ発行・サイト制作すれば、まるまる2週間のGW休みになるのだ。もっとも、写真の方は写真展情報があるので完全に休みということはなく、その期間も数回は発行する。


いままで順調に発行を続けてこられたかというと、一度だけ休まざるをえない時期があった。2011年3月11日(金)はいつものように14時に発行を終えた。その46分後にあれがやってきた。14日(月)に発行して、しばらくの間休刊しますと告知した。やりきれない憂鬱な日々を過ごし、4月11日(月)からまた普通のペースに戻った。


2009年6月後半にも1週間(5日間)休んだことがある。母が90歳超の姉に久しぶりに会いたい、これが最後というので、兄と妹と母との4人がワゴン車で福島県双葉郡の親戚に行った。目的地は北から浪江町、大熊町、楢葉町の3カ所。そう、まさしく第一原発の事故で壊滅したフクシマのど真ん中だ。親戚はみな料理屋なので、山と海のうまいものを堪能した。そして、すべてが失われた。彼らはもう戻らないと決めたようだ。2011年6月に母が死んだ。あの前の、福島の豊かな自然を見せてやれてよかった。(柴田)


●後記のネタがないので(裏付けのための調査時間がとれないネタならある)、机の前でうなるよりはと、洗濯物を干しながら考えることにする。が、他の案件が気になって集中できない。焦っているから余計に思いつかない。後記ネタなし、と一行にさせてもらおうか。


ふと加湿器の湿度計を見る。乾燥しすぎと赤で主張している。あら、洗濯物を干しはじめてるのに、気づいてらっしゃらないのね。干す、干す、干す。レッドゾーンからセーフティゾーンに突入。まだまだこれからよっ! 干す、干す、干す。セーフティゾーンから標準ゾーンへ。干す、干す、干す、干し終わる。少し高めセーフティゾーンへ。室内干しでは高湿度レッドゾーンが当たり前なのに、干し終わる前にレッドゾーンへの突入は見受けられなかった。勝った! 勝ったぞ! ネタもできたぞ!(hammer.mule)

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