●読書で好きなテーマがいくつかあるが、そのうち「忠臣蔵」と「織田信長」で一冊ずつ。まず、「爆笑問題の忠臣蔵」である(幻冬舎、2011)。「日本人なら誰でも馴染みのあるこの不朽の名作を、おなじみ爆笑問題と奇才漫画家おおひなたごうが再検証」っていう謳い文句だが「再検証」というほどでもない。田中が史実というか、勉強の成果を説明し、太田がボケる、しつこくボケるといういつものスタイルで17編、スカスカだから1時間もかからず読み終える。太田があとがきで「なぜいつまで経っても年末になると、この物騒なテロの話を日本人は美談としてありがたがるのだろう? という疑問が長年私の中にあった」と書いているが、結局その謎は解明されない。忠臣蔵の新説とか、斬新な切り口とか、そんな期待してたほうがおかしいのかも。時事ネタのボケはおもしろいけど。おおひなたごうのばかばかしい漫画はいいが、絵がヘタ過ぎ。
一方、花村萬月の「信長私記」(講談社、2012)は始めの2編を読んだだけで投げ出した。信長の視点で語る若き日の信長だというのだが、不快な違和感。この文章は生理的にだめ。こういうこともあるんだな。ついでに書くと、深見真「ブラッドバス」にも辟易(徳間書店、2011)。中国の無法地帯で自衛官とヤクザとその舎弟の3人が、私設軍隊と大バトルするストーリーはスリリングで面白いが、殺戮シーンがえげつない。武器の扱いや人殺しの方法に興味ある人にはおすすめだけど。なぜ? 誰が? どうして? という主人公の自衛官(&読者の)疑問の答えは最後にある。ご都合主義とまでは言わないが、ちょっと出来過ぎなしかけであった。(柴田)
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http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20120227-OYT1T01138.htm
読売新聞2/28編集手帳 「大学生数学基本調査」の結果
●「3Dプロジェクションマッピングって?」無知でした。プロジェクターを使い、立体物をスクリーンと見立てる映像表現。2010年のラルフローレンのものが有名なのだとか。見始めると、元の建物がどういうものだったか忘れてしまう。動くはずのない建物が展開したり、階段ができたり、人が歩きはじめたり、商品が大写しになったり。私は映画「インセプション」を連想した。その名からわかるように、座標を合わせて映像を作るのが大変なのだそうだ。/その手の話を初心者向けにしてくれるセミナーあり。/大阪でやっている「光のルネサンス」でもやればいいのにと言ってたら、既にやっていた。生で見てみたかった。イルミネーションが派手なだけだと思っていた。もっとPRしてよ〜。(hammer.mule)
http://www.youtube.com/watch?v=E7ryMzZQICA
ラルフローレン
http://www.youtube.com/watch?v=xrJCSJudmEg
ニューバランス
http://www.youtube.com/watch?v=OZfTKSmPxxA
こっちは360°。3D Mapping Projection with Rabarama
http://www.youtube.com/watch?v=tu0TRA6a21Q
ヒュンダイ。壁に車と人を貼っちゃう
http://www.youtube.com/watch?v=vjDkryNq2Zs
Carlsberg
http://www.youtube.com/watch?v=Rr18SvLyFao
中央公会堂。赤っぽい建物だから難しそう
http://m2.cap-ut.co.jp/event/semi04.html
プロジェクションマッピングが熱い