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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●1966年の松竹映画「燃えよ剣」DVDを見た。モノクロだった。1965年に放映されたテレビ映画「新選組血風録」の土方歳三役で大成功した栗塚旭だけを持ってきたもので、他の配役はすべて別の役者である。近藤勇は和崎俊也、沖田総司は石倉英彦。血風録では、近藤勇は船橋元、沖田総司は島田順司だった。島田の沖田は栗塚の土方と同じくらいみごとな伝説的ハマリ役だった。ところが、石倉・沖田が意外にいい。出番はあまりなく、剣技のものすごさも披露していなかったが(それぞれ大問題でしょう。新選組映画としては)、雰囲気としてはぴったりだった。ふたりの近藤もなかなかいい味を出していた。


かつて、近藤を中村竹弥、土方を戸浦六宏、沖田を明智十三郎という、役の実年齢より遥かに上の役者が演じていた重厚な新選組(?)もあったことを思い出した。ネット上では新選組のキャストについて語る人が少なくない。そのなかのひとつ「新選組隊士変遷録」によれば、戸浦・土方は1961年、TBS「新選組始末記」である。土方役だけを見れば、テレビでは、内田良平、役所広司、古谷一行、村上弘明、山本耕史ら。映画では、天知茂、西村晃、小林桂樹、伊吹吾朗などの名前があった。他の配役なども語り始めたら終わらないのでこのへんで。


さて、「燃えよ剣」の内容は多摩の暴れん坊青年時代と京の新選組副長時代が半々で、池田屋までを描いていた。ライバル七里(内田良平)やヒロイン佐絵(小林哲子)と土方のからみが主題となるが、あまりおもしろい話ではなく、90分と短いのにかなり退屈。興行成績がよくなく、続編は作られなかったのは理解できる。新選組マニアにとっては食い足りない映画だった。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002YD5WO/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー5件)


●Siri(β)いいよね〜と言っていたら、家人が付属イヤホンの悪いところを言いはじめた。Siriの使い方ムービーには、走りながら命令するところがあるけれど、付属イヤホンはリモコンの部分のせいで、左右の重さが違い途中でずれてくるから、あんな使い方はできない、ウォークマンにあったようなリモコンクリップでもあればいいのに。ランニングをすれば汗をかくのに防水になっていない、前のはすぐに壊れたからリモコンのついていないものを別途買って使ってるよ。などなど。探してみたら要望に合いそうなイヤホンあり。インナーイヤホンでもスポーツ時は耳にコードをかけるように書かれてある。眼鏡していても問題なさそう。(hammer.mule)


http://blog.livedoor.jp/tyuru/archives/52774929.html
やっぱり汗で壊れるのね
http://www.klipsch.com/image-s5i-rugged-in-ear-headset
手袋のままでも使える。ケースはFlashライト(点滅もする)付
http://mediacdn.shopatron.com/media/mfg/3579/media_document/live_1/ImageS5iManualRev2012.pdf?1329259904
図入りでコードを耳にかけるように書かれてある
http://www.phileweb.com/review/closeup/sennheiser2010/part1/
ネックバンドタイプ。ケーブルクリップつき
http://klavier.jp/blog/2010/01/27/3975/  
眼鏡に干渉するかどうかは頭の大きさ次第
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004ECG6XU/dgcrcom-22/
→防水防滴、リモコンマイクつきイヤホンをアマゾンで見る。
(レビュー1件)
http://www.nttdocomo.co.jp/service/information/shabette_concier/
しゃべってコンシェル。日本版Siriの地域情報連動はいつからだろう

●Webサイトを閲覧していると、視界の端に、自身の行動に紐づいた広告が飛びこんでくる。まことにうっとうしい。今わたしの開いているSafariでは、楽天の「注目の商品」という広告が出ている。気になって検索した自転車、サイドテーブル、ミニ国旗が掲載されている。ふだん楽天に行くことはないので、リンク先が楽天だったのだろう。もう必要ない広告だ。もし人に知られたくないような不適切な商品を検索して楽天につながったら、今後その広告を日常的に見せつけられるのだろうか。頼むから出ないでくれと思うだろう。こんな勝手で無遠慮な広告、ぜんぜん望んでいない。


Webの広告といえば、視界の端に時々出てくる「三井住友カードゴールドローン」の動画は気持ち悪い。髪の長い若い女が画面の左から、右から、枠に手を添えて下辺と平行にヌッと姿を現す。髪の毛は下方に垂れ下がり、笑う表情は不気味で、お化けのようだ。ネット貞子。この頃あまり見ないが、画像修正かなんかのソフトで、使用前と使用後を切り替えて見せるやつがあって、女性の使用前の顔がけっこうお気の毒で、見たくない広告だったな。


テレビCMでは、仲間由紀恵の出ているファイザー「禁煙ファミリー」に違和感。これは家族の設定らしいが、夫が温水洋一で最初見たときは父親かと思い、娘役を最初見たときは大人か子供か判別できなかった。役者の実年齢を見ると、夫47歳、妻32歳、子9歳。仲間は15歳差婚で23歳で出産、と判断できる。ちょっと無理がある。妻と医師の愛が云々とかいう台詞は押し付けがましくて、禁煙を決断した夫には逆にプレッシャーかも。(柴田)
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2012/2012_02_22_01.html
ファイザー禁煙啓発キャンペーン「しあわせ禁煙生活」


●宝塚歌劇三昧。朝から兵庫・宝塚大劇場で雪組の「ドン・カルロス」と「Shining Rhythm!」を観る。「ドン・カルロス」は、もうちょっと掘り下げて欲しかったなぁという感想。家族騒動。深くできそうなエピソードをさらっと流してしまい、物足りない印象。なのに演技でほろっとさせられたりしたわ。衣装は豪華。「Shining Rhythm!」は踊りまくってて気持ち良い。が、これまた印象に残りにくい。宝塚らしさは堪能できる。


夕方からは大阪・梅田のシアター・ドラマシティで星組精鋭の「REON」。とても楽しかった。踊りまくり歌いまくりで2時間。よくあれだけ踊りまくれるもんだ、振りを覚えられるもんだと思いながら観ていた。とにかくバラエティに富んだ舞台。大サービス。男役のかっこいいダンス、娘役の色っぽいダンス、男役の女装に、コントに、以前やった舞台のパロディ・新解釈。かっこいいと思ったり、ほろりと涙が出そうになったり、笑いすぎてお腹が痛くなったり。柚希礼音さんは退団を決められたのかなとふと思ったり。来年の台湾公演が決まっているので、最低でもあと一年は残られるのだけれど。宙組のスターさんたちも客席に来られていて、大盛り上がり。ああ、もう一度観たい……。チケットがとれなくて困っていたのに、まさかの生協でゲットできて、この後記で喜びの文章を書いたことがあった。改めて書く。ありがとう、生協! 友人は座席番号でもらえる非売品キューピー・ストラップまでゲットしたよ。(hammer.mule)
http://www.umegei.com/schedule/150/  キューピー・ストラップ
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/takarazuka/2012/kiji/K20120309002794810.html
豪華絢爛な雪組公演「ドン・カルロス」柚希礼音「REON」は新鮮
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/1dd7d9615b1f89e8a8389170de07c848.html
台湾公演
http://blog.livedoor.jp/zukamatome/tag/REON%EF%BC%81%EF%BC%81


こんなサイトがあったのか。他の画像にも映っているが、5枚目の黄色いドレスを着ているのが星組トップ男役の柚希礼音さん。花束を持っているのが娘役トップの夢咲ねねさん。その下の制服を着て、胸に「紅子」と名札のついているのが、男役スター紅ゆずるさん。客席を練り歩いて、観劇上の注意事項の説明(携帯電話やカメラ)をしていたよ。割烹着を着ている人も男役スターの真風涼帆さん。この人は、その下の写真でロミオとジュリエットの「死」を。

●メタン・ハイドレートとは「燃える氷」である。天然ガスの主成分であるメタンが、シャーベット状に固まったものだ。日本の領海とEEZの海はこれを豊富に擁している。実用化されれば、一躍日本は資源大国に躍り出る。メタン・ハイドレートこそ、日本が建国以来初めて持つ自前資源になる。まさに日本の希望の星だ。それが……。


産官学のコンソーシアムが、太平洋側で年間約50億円、10年で500億円を投じてメタン・ハイドレートを調査してきたが、いまのところ成果はゼロである。ところが、日本海側での調査研究を独自に進めてきた、独立総合研究所と東大の連携などが遥かに少ない費用で、メタン・ハイドレートの膨大な埋蔵を確実に捉え、結晶状の良質なそれの採取にも既に成功していた。国際社会は日本海のメタン・ハイドレートの実用的価値と、海底資源探索方法の技術的価値を認めている。


コンソーシアムは面目まるつぶれだが、こうなったら日本海側の調査も平行して行えばよいものを、公には「日本海にはメタン・ハイドレートがろくにない、ことになっている」と情報操作し、あろうことか日本海側の調査を封じ込める妨害までしているという。既得権益にしがみつく日本社会の病理がもろに出ていて、じつに醜い。


大手石油会社社長は「海外から資源を買うことで、世界秩序も日本の経済もうまく廻っている。日本海のメタン・ハイドレートは実用性が高いからこそ、それを覆す怖れがある」と言う。つまり石油が売れなくなり、儲けがなくなるからメタン・ハイドレートには消極的だ。「福島原子力災害が起きた今こそ、わたしたちは慌てて海外からの資源輸入を増やすのではなく、自前の資源を確保して、子々孫々に手渡すことをなすべきだ」と青山繁晴は「ぼくらの祖国」(扶桑社、2012)で力説する。まったくその通りだ。(柴田)


●びびりながらiOS 5.1にした。ソフトバンクでiPhone 4S。入手は発売されてしばらく待たされたから、初期ロットではないと思う。iTunesとアプリのバージョンアップを済ませ、バックグラウンドで走るアプリを切る。念のため電源オフし、しばらくたってからオン。USBで繋いだ後、iTunes上の「アップデートを確認」し、ダウンロード後に自動的にアップデートさせることにした。ドキドキしながら待っていたら、あっさり完了して拍子抜け。


Siri(β)は英語版のままだったので、設定→一般→Siriから日本語に。動画を見ながら真似をしてみたが、動くものと動かないものがあった。単なるアクセスエラー(Siriサーバとの)の場合もあり、再度試すと動くことも。会話文でも理解してくれるのだが、ミスられるとメンドクサイので、ついつい単語での命令になりがち。プレイリストを作っておけば、「プレスリスト名、再生」で音楽がかかる。曲名、Podcast名やオーディオブック名にも対応。オーディオブック自体への移動操作は断られる。プレイリストに動画を入れておいても再生せず。


リマインダーの「自宅に着いたら」は使えた。日本語版は、場所はアドレスブックにないと登録できないので、よく行く場所はあらかじめ登録を。「リマインド」「チケット発券」「○○劇場に着いたら」で登録。はっけん、だと発見になるので、チケットはっけんにした。リマインダーは内容の変更できず。関西弁のイントネーションでも認識してくれるが、「覚えておいて」ではリマインドしても「覚えといて」ではweb検索を薦められる。


「メッセージを読んで」だと、MMS(SMS、iMessage)のものになる。句読点は無視して続けて読まれてしまう。返信や再度読み上げ可能。落とし穴は、迷惑メール。怪しい内容の文章をSiriさんがロボット声で、装飾用の記号も「下向きの三角、下向きの三角、下向きの三角……」「ほしほしほしほしほしほしほしほし……」と壊れたレコードのように律儀に読み上げてくれるよ……。削除も命令できればいいのにな。あとは、ロック画面でもパスワードなしで読んでくれるところ。ただし新着のみ。読み上げ途中でも、画面が自動オフ(ブラックアウト)したらSiriは消える。メモやリマインド、音楽再生、スケジュールなどもロック解除不要。これらは設定→一般→パスコードロック→Siriをオフで防御できる。


「メールを読んで」だと読み上げはしてもらえないけれど、新着順に、発信元名・タイトル・最初の二行が並び、そこからタップしてアクセスできる。こちらはロック解除しないと一覧すら見られない。複数アカウントがある場合、全受信メールから時系列で並ぶ。「メール」「メッセージ」だとそれぞれ送信のための手順に進む。認識精度は高く、簡単なメールでは間違えずに漢字混じりで変換してくれた。句読点や疑問符が入らないのは仕方ないところ。メールだと設定で指定しているデフォルトアカウントから送信される。


誰に送信されるか聞かれるので、名前を言い、複数のメールアカウントがあれば、ラベルを読み上げればそのアドレス宛になる。なのでラベルは分けて登録しておくと良い。よみがな(ひらがな・カタカナどちらでも可)が必要。登録名が漢字でなければ不要。直接電話番号やメールアドレスを言っても良い。送信キャンセル後に「電話」と言えば、先に指定した相手に電話をかけてくれる。


相手の名前は認識するのに、Siriが復唱する名前はてきとー。「〜園(ぞの)」さんなのに、「〜えん」さん。「高(たか)〜」なのに、「こう〜」さんとかに。で、間違った「こう〜」でメールを作成させようとすると、そんな名前はないよ、「たか〜」さんですか? と指摘してくる。で、そのまま作成して復唱する時には「こう〜」さん。あなたが指摘したのに……。


他にもできることあり。デフォルトアプリでもボイスメモはとれない。覚えておくと良い言葉は「何ができるの?」と「キャンセル」。よくわからなかったり、間違ったりしたら聞く。何でも途中でキャンセル。これで怖くない。(hammer.mule)
http://www.apple.com/jp/iphone/features/siri.html
最後に「(命令)終わり」と言ってみたら胸が痛くなったわ。

●青山繁晴「ぼくらの祖国」を読む(扶桑社、2012)。この本でとくにページを費やして語っているのは、3.11被災直後の東北・福島第一原発事故の凄惨な現場、硫黄島の声なき声、メタン・ハイドレートの可能性の3点である。その中でも圧巻だったのは、わたしが殆ど知らなかったのは硫黄島(いおうとう)の話だ。なにしろ、今までいおうじまだと誤って思い込んでいたのだから(クリント・イーストウッドの映画でもIwo Jima)。


硫黄島では2万1千人の将兵が戦って約2万人が玉砕した(米軍の死者はそれを上回る)。そして、信じられないことだが、未だ約1万3千の遺骨が祖国に帰っていない。さらに、硫黄島は日本の国土であるにも関わらず、日本人は許可なしでは上陸できない。国家のそれら理不尽な扱いは、現在も自衛隊、海保、在日米軍が使っている飛行場の滑走路に理由があった。


なんと、米軍は戦闘の真っ最中から、日本兵の亡骸を収容することなく、弔うことなく、その上にコンクリートを流し込んで滑走路を造ったのだ。日本に返還された後、直ちに滑走路を引き剥がし、すべての遺骨を収集して故郷に帰っていただかなければならない。それがなされなかった。アリバイのように約2割を剥がし、一部の遺骨だけを収容しただけだった。


その事実を突き止めた筆者は、ねばり強く防衛省に交渉し、奇跡的に上陸と島内の自由行動の許可を得る。そこで見たもの、聞こえてきた声なき声とは……読みながら涙が止まらない。戦争は悲惨だ、それだけで済むのか。2009年、防衛省はいったん滑走路を引き剥がすことを決め、1億円の予算がついた基礎調査が終わったが、いまその計画は立ち消えになっているという。北朝鮮拉致被害者を取り戻せないのと同様、ぼくらの祖国って…。(柴田)


●新iPadが出た。iPad3になるかと思いきや、MacBookやiMacのように形や中身が変わっても、同じ前のままでいくのね。ディスプレイがきれいなのはいいなぁ。iPad2やiPhone 4Sの倍早いらしい。初代iPadはあるけど欲しくなってきたよ。うーん、Adobe CS6も欲しいし、MacBook Pro(Mid 2009。書いてて驚いた。3年前とは)が遅くて物足りなくなってきたから買い替えたいし。どれも経費であり自己投資なんだけど、違うバージョンのを持っているから、なかなか踏み切れないのよね。


iOSの5.1が出た。日本語版Siriが使える。au版iPhoneでもFaceTimeやiMessageが使えるようになったらしい。設定へのURLスキームは使えなくなったらしい……。ええええーーー! Wi-Fiのオンオフが便利なのに。外出していて、ほっそーい回線を掴んだ時、オフするために必要なのに。なんだか脱獄する人の気持ちがわかるかも。ま、とにかくSiriとの出会いのため、アップデートだ! 使えないアプリが出てこようと気にしないぜ、と思いきや、ネットでトラブルを見つけたので迷ってるところ。au、softbank、単体アップデート、iTunes経由、無線、有線関係なく出てるみたい。バックグラウンドアプリを消すと良いとか、残り電力のせいだとか、情報錯綜中で原因不明のまま。(hammer.mule)


http://www.apple.com/jp/ipad/  iPad
http://www.apple.com/jp/ipad/compare/  
初代との比較はなし
http://japanese.engadget.com/2012/03/07/new-ipad/  
基調講演
http://www.appbank.net/2012/03/08/iphone-news/380625.php
アプリのURLスキームは可能
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/iPhone/1331171895/
掲示板
http://iphonech.com/archives/53541371.html
iOS5.1へのアップデートで林檎ループに陥る人が多数出現
http://uramayu.typepad.jp/blog/2012/03/ios51_siri.html
日本語版Siri子を口説きまくって見たけど、やっぱり超ツンデレだったww
http://www.apple.com/jp/iphone/features/siri.html
Siri日本語版ページ。リマインダー使お

●青山繁晴「ぼくらの祖国」を読む(扶桑社、2012)。「ぼくは祖国を知らなかった。なぜか。日本の学校では、教えないからだ。日本の大人も、語らないからだ」と筆者は書く。戦後の日本では「祖国」という概念を失った教育が始まり、いまも続いている。わたしも祖国を知らなかった。大学で卒論を書くまでは一度も気にしたことのない言葉だった。世界中で、祖国、そして祖国愛という共通の土台を国民が持っていないのは日本社会だけだという。その理由は、日本が戦争に負けたからだ。アメリカは日本占領政策で日本の教育と文化の改変を目的とし、日本人から祖国を護る意思を奪う工作を徹底的に行い、それが成功しているからだ。
3.11で我々は祖国を物理的に喪うかもしれない、絶体絶命の危機を体験した(じつは今でも危機は続いているのだが)。だが、3.11は我々に祖国を思う気持ちを覚醒させたのではないかと思う。だから、このタイミングで読む本書はじつに感動的だった。筆者は独立系民間シンクタンクを主宰し、専門は危機管理である。3.11後にいち早く原発事故の現場や南三陸町に入った迫真のレポートは、恐ろしい現実を生々しく伝えている。また硫黄島の話は涙なしには読めない。この本は、若いお母さんの「子供に読ませる本、祖国を教える本がない」という訴えをきっかけに生まれた。ハードカバーで1,600円であるが、若い人、いや学童にもぜひ読んでほしいので、ソフトカバーで1,000円以下のバージョンを出してほしい。この項つづく。
寺山修司は「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」と詠んだ。いろいろな解釈はあるが、祖国など価値がないものだというのではなく、人々の祖国を思う心の喪失を見つめているのだと思うようになった。以前は単にかっこつけた文芸的ポーズだときめつけていたのだけど。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594061834/dgcrcom-22/
→アマゾンで「ぼくらの祖国」を見る(レビュー51件)


●チャンネルを変えていたら、ハウス加賀谷がいた。テレビで見るのは久しぶりだな〜と思って手を止めたら、鼻にチューブが入ったままの女性がいた。病室に横たわっているわけではない。テキパキと進行をしている。ハウス加賀谷は統合失調症の体験談を話し、相方はずっと待っていたとコメント。統合失調症をネタにした漫才までやりはじめ、私は目が点。「幻聴妄想クイズ」では、統合失調症患者が体験談をクイズに。彼が常に見えているものは何でしょう? 答え:仏像(お釈迦様)。スタジオでは大爆笑。
え、それって笑っていい話なの? 人間の大きさぐらいの仏像が左目のすぐ前にずっと見えていて、心が安らぐのだそうだ。なんていうか、皆がタブー視している話を、ぐいっぐいっと、あっけらかんと、これでもかと見せてくれる。「きらっといきる」の「バリバラ。〜バリアフリー・バラエティー〜」。NHK教育じゃなかったEテレ。民放だったらなかなか踏み込めない領域だよ……。笑っていいと思えるようになるのが、本当のバリアフリーってことかな。サイトで「お笑い研究部」コーナーの動画が見られるよ。長く続いていた「きらっといきる」自体は3月末で最終回になり、バリバラ(障害者情報バラエティー)の方がメインになるみたい。(hammer.mule)
http://www.nhk.or.jp/kira/program/past/details/506_no.html
バリバラ2月号 〜バリアフリー・バラエティー〜
http://www.nhk.or.jp/kira/post/baribara.html
先月は、知的障害の男性のファッションの悩みを解決してる
http://www.nhk.or.jp/kira/
きらっといきる

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