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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●高校の同級生に北杜夫ファンがいて、同じくファンのわたしと、北のユーモア文体を真似た冗談半分の手紙のやりとりを続けた(乙女チックだな。相手は男だが)。彼が信州大学と東北大学を編入受験した理由は、北の学んだ旧制松本高校か東北大学医学部で学びたかったからだという。両方に合格して東北大学に進み、いまは医大の名誉教授で、いつでも診てやるゾと言う。バイアグラの権威である。1976〜77に刊行された「北杜夫全集」を持っているが、じつはそのユーモア系になぜか食指が動かなくなっていて、あまり読んでいない。若い頃は無条件に面白かったはずなのになぜ? 歳をとって北のユーモアの底にある暗い部分を分かって来たからであろうか。処女作「幽霊」は何度読んだことか。最高傑作はやはり「楡家の人びと」で、箱入り単行本、全集版、文庫版、それにCD-ROM版「新潮文庫の100冊」(15,000円もした)を持っている。文庫本を長期間の海外旅行のお供にしたこともある。ところが、漢字Talk7.1以上に対応するCD-ROM版が読めなくなった。いま所有する3台のMacはすべてOSXである。白いiBOOKをOS9にダウングレードしようとトライしたが失敗。どうやら不可能のようだ。ああモニタで、エクスパンドブックで「楡家の人びと」を読みたい。超古いMacを求めるしかないのだろうか。北杜夫さん、さようなら。(柴田)


●テーブルの上が片付かない、の続き。DMのクーポンが全部ケータイに届いてくれないものかな。よほどのことがない限り持ち歩かないから捨てればいいのに、なんとなくテーブルの上に置きっぱなし。クーポンあったのになぁと損した気分でお店に入ったり、損した気分になるのがイヤで他のお店に行ったり。ポイントもそう。分厚いプラスチックカードなんてお財布が膨らむだけ。あまり行かないお店では会員カード、ポイントカードは作らない事にしている。ふらりと寄って大量購入した時に、溜まっていたポイントカードを忘れることなんてしょっちゅう。で、期限切れ。普段から友人らには「ポイントには利子つかないんだからね!」と言っている。ポイントは現金じゃない。銀行ならATMで引き出せるが、ポイントは肝心な時に別のお店用には引き出せない。5万の家電ポイントがあったって、空腹時の食事に使えないことがあるんだ。期限が切れて1万近くを流した人だって知ってる。ためるのが楽しいらしいが、さっさと使わないと損だ〜。数十ポイントの差なら、その場での値引の方がいいよね。(hammer.mule)

●国民の多くは、東北が大震災から立ち直れるように何か役立ちたい、そのためには何か負担してもいいと思っている。だからお上から「将来世代にツケを回すのはやめよう。現役世代で負担を分かち合おう」と言われると、善良な我々はなんとなく税金が増えても仕方ないのかな、と思ってしまう。これは財務省が復興増税を強行するため、国民の崇高な心を利用した悪質なイメージ操作である。大規模自然災害の復興資金の原資を、増税により賄った国家は存在しない。普通の国だったら減税を実施して経済活動を盛んにするのだが、どんどん異常な国になっている日本は、増税という歴史的な大愚行に突き進もうとしている。増税により日本経済はさらなるどん底に落ち、将来世代にツケを回す。今こそ国債や日銀の出番であり、増税は最後の手段だ。天下の秀才を集めた財務省がそれを分からないはずはない。それなのになぜ増税至上主義なのか。それは「増税と軽減税率のセット」で、財務省官僚の天下り先を確保するためなのだ。また新聞が増税に翼賛しているのは、消費税が10%にアップしても、購読料は対象外にするという談合が結ばれているからである。といったことを、経済評論家・三橋貴明の評論で知った。この人の切れ味のいい評論は本当に気持ちよく読める。ブログの見映えはちょっとな〜だけど。(柴田)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
新世紀のビッグブラザーへ


●iCloud使っていない。ストア用IDとiCloud用IDは分けられるらしいのだが、操作を誤ってしまい、家族とiCloud共有に。家族のアドレス帳がマージされてしまい、どうしたものかと。知らない人のアドレス帳が入っているのは気分の良いものではない。時間ができたら別々のIDに登録するつもりである。/最近まともにテレビを見ておらず、洪水も地震もカダフィ大佐のことも知らなかったよ……。/いつだったか、頭の切り替えにとiPhoneのパズルゲームをやりはじめた。はまりすぎるので封印しなければと思いつつ、ちょこちょこやってしまう。クリアした後でもタイムアタックしたり。はまったゲームは「Around the World in 80 Days」。同じ色を3つ以上揃える落ちもので、間にあるカケラを集めるとクリア。はじめは簡単ですいすい進むよ。(hammer.mule)
http://www.macj-log.com/article/sharing-appleid-without-sharing-icloud.html
[iOS5] 夫婦でAppleIDを共有している場合のiCloudアカウント設
定方法
http://itunes.apple.com/app/around-world-in-80-days-the/id433140558
Around the World in 80 Days
http://www.shockwave.com/gamelanding/aroundworld80days.jsp
オンライン版もある。iPhone版の方が楽しい。

●北林一光「ファントム・ピークス」を読む(角川書店、2007/最近文庫化)。本の雰囲気がスティーブン・キングそっくりだと思ったら、やっぱり挿画が藤田新策だった。キングの熱狂的ファンである宮部みゆきが「絶賛」と帯にあり、さらに「それは恐怖の連鎖のきっかけに過ぎなかった! 人間をあざ笑うように、次々と起る惨劇。山に潜む、かつてない凶悪なモンスターとは!?」と煽られては読むしかないだろう。未知のモンスターによるホラー小説かと思ったら全然違って、分類すればパニック小説か。モンスターの正体はすぐに予想できた。だが実際はそれを上回っていた。意外性は少ないが、正体が割れてからも物語は加速し、途中で本を閉じられなくなる。映画監督の黒沢清のあとがきにあるように、「そう簡単に都合よく物語が展開しないところが面白い。映画にたとえれば、予算も限られ上映時間も決められた中、集中的に山場を作って、後はなるべくふせてふせて、という手法」による「彼の大好きな70年代あたりのアメリカ映画の良さを抽出したような作品」である。作者は映画プロデューサーである。なるほど、だから映画的な構成なのか。しかし、登場人物の会話が説明的なうえ、作者の思想を代弁させているところもあって鼻につく。モンスターはもう一匹いるという含みを持たせたエンディング。しかし、もう出現しない。作者は惜しくも2006年に亡くなっている。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048738194/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー30件)


●アウトラインプロセッサ、OmniOutliner、MandalArt。高いよ〜。ちょっとテスト、なんてできないケチな性分。ToDoアプリは無料バーゲンを見つけるとダウンロードしてて、アプリ名にToDoとついているものだけでも26個あるよ。それのどれもが一長一短。クラウドサービス連携は必須。以前は毎年、1万円ほどの手帳用紙を購入していたんだし、それに比べると安いとは思うのに、無料や85円の価格帯が普通に思えて、つい。1,000円のハードルは高い。ToDoとスケジュール管理のため、Pocket InformantをiPhone版・iPad版と購入して、ToodledoとGoogle Calender連携でずっと行くつもりだったが、ToDoはOmniFocusがいいのかも、なんて迷ったりする今日この頃。ツールが使いにくいから放置気味になるのか、ツールはある程度のものなら何でも良くて、単に習慣づいていないからだけなのか。たぶん後者。(hammer.mule)
http://www.omnigroup.com/products/omnifocus/  OmniFocus
http://www.webis.net/products_info.php?p_id=pocketinformant_iphone
Pocket Informant
http://www.youtube.com/watch?v=zx4NYk2BQVI#! Pocket Informant 2.0

●40年も前、わたしは月刊「小型映画」という8ミリ映画雑誌の新米編集者だった。当時はまだ活版印刷の時代で、市ヶ谷の大日本印刷での出張校正が毎月の行事だった。出張校正室で待機し、組み上がって来る雑誌の校正刷り(ゲラ)に赤字を入れて戻し、あまりおいしくない弁当を食べ、再校正のゲラが出るのを待機し、という数日を送るのだ。いよいよ校了という段階で、副編集長が「あー、1ページ真っ白だ」と真っ青になった。台割(本作りの設計図)を書き間違えていて、記事の入らない1ページが発生したのだ。あいにくストック原稿がなく、スタッフ一同憮然としていたら、K編集長が「よし、僕が書くよ」と、さらさらっと一気に書き上げたのが「未来の写真」という原稿で、すぐに現場に回してことなきを得た。その後数十年を経て、「未来の写真」はひとつを残してすべてが実現した。残ったひとつとは、撮影後に焦点を変えられるカメラが発明されるからピンぼけ写真はなくなる、というものだった。それがとうとう実現したというニュースをネットで知り、革命的なカメラの理屈を理解した。K編集長はさすがにそこまでは書いていなかった(書いていたらとっくに発明されていたはずだ)。いまになって、本当に頭がいい人だったなと懐かしく思い出す。昭和45年(1970)11月25日、わたしたちが出張校正室で待機中、多数のヘリが上空を飛び交っていた。陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地において三島由紀夫事件が起きた……。昭和は恐ろしい早さで遠くなっていく。(柴田)
http://www.heartlogic.jp/archives/2011/10/lytro_camera.html
「ピント合わせ」の概念を変える新しいカメラ「Lytro camera」米国で発売決定。サンプル写真もあり(Heartlogic)
http://japanese.engadget.com/2011/06/22/light-field/
撮影後に焦点を変えられるLight Field カメラ、年内に一般向け製品化へ(engadget)
http://jp.techcrunch.com/archives/20110621lytro-launches-to-transform-photography-with-50m-in-venture-funds-tctv/
焦点は撮ったあとに(好きな位置に)合わせる─写真の概念をラジカルに変えるLytroのCEOにインタビュー(TechCrunch)


●格闘技イベント「STRIKER 4」に行って来た。キックとMMAの両ルールあり。家人の道場の人たちが出場するというので応援に。応援シートは売り切れで、RS席。チケットは当日引き換えだったのだが、まさかの2列目で、とてもよく見える。iPhoneでズーム無しで撮影しても大きくうつる迫力の近さ。両セコンドの声までよく聞こえる。三島☆ド根性ノ助さんが観客席にいらした。格闘技イベントは有名無名いくつか行った。一番しんどいのは空手の試合。朝からトーナメント形式で行われ、休憩時間などなく、夕方まで行われるもの。道場単位だから、次はあっちの面でやる、あの人とあの人は同じ時間になったから分かれて応援、となるし、試合会場での食事なんてもってのほかだから(たぶん。誰も食事はしない)、食べそびれることも。ワンマッチは試合数が少ない分、楽。昨日のは、入場に余計な時間はかけないし、延長戦すらなく、テンポよく進むし、見合ってばかりの試合もなし。アグレッシブで、判定よりTKOやKOの方が多い。17時スタートで、終わるのは早くて21時だろうと思っていたら、19時半には終わってしまった。メインだけを見に来た人たちが、メインすら見られずに帰っていったよ……。道場の人たはみんな勝利して、我々は気持ちよく帰宅。どの試合も面白かったから、次のSTRIKERも観たいな。テレビや離れた席とは違い、痛さが想像できるリアル感。あの強い蹴りを何度も受けてよく立ってられるなぁ、ヤバい早くセコンド割って入れ、マウントからの顔への打撃は見てるのきついわ〜、などと思いつつ。あるセコンドが「距離が中途半端!!」と繰り返し言っていたのが印象に残ってるわ。UFCをリング近くで観たら凄いんだろうなぁ。ギーダの試合を近くで観てみたいわ。
                     (hammer.mule)
http://www.office-deepmountain.com/striker/  STRIKER
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%80
スタミナやスピードがチート処理なギーダ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%88
チート

●本の雑誌と日経おとなのOFFで、2011年上半期ベスト10の第1位に選ばれて、「2011年の大本命! 驚愕の面白さ!!」だというんだから読むしかないだろう。590ページもの長編SF冒険小説、高野和明「ジェノサイド」である(角川書店、2011)。コンゴの熱帯雨林に人類を絶滅に追い込む新種の生物が出現した、というイントロは期待度満点だ。この小説はスケールの大きな謎解きと脱出劇があいまって進行する、見事なエンターテインメントだ。敷かれた伏線も有効で、予想できないスリリングな展開にワクワクした。一気読みは無理だったので、三日読みで非常に満足。ただし、この作家は日本と日本人が大嫌いらしい。日本人傭兵は「誰からも愛される事のなかった、憎悪に染められた生涯」を無残なかたちで終わらされる一方、韓国人研究者にはこの上ないおいしい役を配している。唐突に関東大震災直後の朝鮮人殺害事件を持ち出し、「日本人の怖さは日本人には分からない」「愚かな先祖を持つと末代が苦労する」と主人公の一人の日本人に言わせ、アフリカ内戦の残虐な殺戮を描写して「南京大虐殺の際に日本人が中国人を相手にやった手口だ」と解説したり、ストーリーとは無関係の異様な自虐史観を披露する。無意味で愚かな行為だ。それはほんのわずかな分量だが、喉にささった小骨のごとく、読んでいる間中ひっかかっていて不快だ。そこがマイナスポイント。惜しかったな。作家のお好きな史観は別の作品で、それを主題で存分におやりになったらいかがでしょうか。      (柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048741837/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー122件)


●打ち合わせがあるため、テーブル上のDMやカタログ、チラシなど大量のものを、えいやっと別の部屋に放り込んだ。ま、なんてスッキリ! 見た目だけでなく、気持ちもスッキリ。家人もご機嫌。これらのものは主に郵便受けに届くもの。請求書関連はすぐに開封して綴じるが、カタログ類やそれらについているクーポン、いずれ何らかのアクションが必要でリマインダー代わりに置いておくものなど、ついつ放置気味。普段、捨てることを考えてしまって消耗品以外はなかなか買わないのだが、いくら自分が買わなくても、届くものはどうしようもない。これでもだいぶシステム化していたのだが、忙しくなるとついそのシステムが崩壊し、一度崩れると戻すのに手間がかかる。手間がかかるもんだから、後回しにし、溜まり腐っていく。その溜まりを少しでも減らすために、DMの個人情報類をすぐに破棄するための45リットルゴミ箱並みの大型シュレッダー購入したこともある。これが「後でまとめて破って捨てる」だと、ボトルネックになる。休日にまとめて、なんて、いつ休みがれるかわからないし、とれても片付ける気力や体力がないことも多い。ルンバを買った理由もそれで、休日にまとめて掃除なんて無理よ〜、常日頃からやっとかないと、である。Toodledoを使ってのGTDは、定期レビューしないから信頼性がなくて(だから規則正しい生活やって定期レビューの時間を……)、リマインダー代わりに「目の前にやることを置いておく」なのだし、たとえレビューしていたとしても、その「後で出番のあるもの」の置き場を決めていないから、ついテーブルの上なのだ。(hammer.mule)

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