●「ジョニー・イングリシュ 気休めの報酬」DVDを見る。「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンによるスパイ・アクション・コメディである。前に「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」DVDを見て、どうしてこれで大笑いできる人がいるのか不思議だった覚えがある。だから、この映画もあまり期待していなかったのだが、かなり面白かった。「007」製作50周年の記念すべき年にぶつけたお手軽なパロディだと思って見ていたら、どうしてどうしてしっかり作り込まれていて感心した。
ストーリーはわりとわかりやすい。どこが面白いのか意味不明の部分もあるのだが、それらもきちんと設計に基づいているらしい。特典メニューにある40分余の「未公開シーン/ロング・バージョン(17種)」は、オリヴァー・パーカー監督が、せっかく制作したシーンだが全体の流れの中ではカットしたシーンだと説明していた。アドリブのように見えるネタの数々も、綿密な設計があることを理解できた。とくに伏線がしっかり張られていて、後からあのシーンの意味はこれだったのかと納得させられた。
最大の見せ場はスリル満点の、車椅子と自動車によるチェイスシーンだ。ゴーカート用のエンジンを搭載した車椅子に乗ったジョニー・イングリシュが、ロンドンのあちこちの路上を暴走する。クライマックスシーンは、バッキンガム宮殿前の王室の儀式用道路ザ・マルを、まる一日借り切って撮影したという。よく撮影許可が出たものだ。さすが英国は粋なはからいをする。ジョニーが車椅子で逃走するのはストーリー上で意味があるが、よく実現させたものだと思う。日本だったら躊躇するところではないのか。
そして、東洋人の殺し屋ばあさんに何度も命を狙われ、そのばあさんと間違えて、一度ならず二度まで上司の母親を押さえ込んでトレイで頭をバンバン叩くという大失態を演じるのだが、これも伏線で、物語の最後の最後で、あろうことか「あのお方」に同じことを! さすが英国は粋なはからいを! ってそこまでやるのか。特典メニューの「NGシーン」「車イスのチェイス」、それからエンドロールにあるジョニーのとんでもない調理など“おまけ”も楽しい。邦題「気休めの報酬」とDVDカバーも傑作である。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006DWI8Z8/dgcrcom-22/
ジョニー・イングリッシュ-気休めの報酬
●モトヤさんのイベント『MOTOYA コラボレーションフェア』に行ってきた。印刷関係者のためのもので、入口付近は技術関連のブースが並び、中程には大型機械、奥には休憩所と派遣相談・登録、ポスター展『P-1グランプリ』。別会場ではセミナーが行われていた。
足を踏み入れて最初に思ったのは場違いかも、だった。み〜んなスーツ。男性ばかり。ミニスカートのコンパニオンはおらず。Web系イベントはみんなラフな格好だし、印刷系が「会社」なのに、Web系は「個人」「事務所」での参加で、女性の割合も多いように思う。印刷は個人では難しいお仕事だもんなぁ。派遣の登録希望者は会場に入ってこれたのだろうか。
目当ては家人が作ったポスター。が、途中のブース群が気になって、なかなか奥に行けない。印刷カテゴリとはいえ、今はWebサービスとの連携が多くなっていて、とても興味深いのだ。Web制作会社の出展もあった。
感熱式会員カード機械一式が買い取り式で、比較的安価であることを知ったり、3Dモデリングプリンタの簡易版が35万からあって驚いたり、EDICOLORの最新版を見たり、特殊印刷例や画像認識によるサイト誘導技術、AR関連技術などの話を聞いて満足しつつ帰宅したのであった。(hammer.mule)
http://www.motoya.co.jp/business/news/osakacollabo2013/
MOTOYA コラボレーションフェア
http://www.motoya.co.jp/business/collabo/
2011年の時の様子
http://www.motoya.co.jp/business/news2011/collabo2012osakat/
去年のポスター展。3位が好きだ。
http://www.motoya.co.jp/business/news/chrome/
Chrome OSにモトヤ書体が採用されました
http://ps.canon-its.jp/ec/
国産で日本語組版に強いエディカラー10。今なら24,000円