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写真を楽しむ生活

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カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●月に何度か、妻と自転車で川口市の大型食品スーパーに買い出しにいくが、そのコース途中に犬を飼っている家がある。全身まっ黒の中型犬で、たいていは家の前で寝ているのだが、クロ、クロと呼ぶと起き上がって尻尾を振る。ときどき頭をなでることもあった。ある日、その家の前を通ると犬小屋のそばに張り紙があるのに気がついた。そこにはこう書いてあった。「この犬の名前はクロではなく、シェリーです」


我が家の犬の名前はハニーだが、ハニー号、クニキチと呼ばれる。昨年の今頃までは、どう呼ばれてもすばやく反応したものだ。お菓子の包みをこっそりあける小さな音や、ハニーについての会話まで察知して、鋭い視線を送ってきたり、吠えたりした。耳も鼻も勘も、さすがに鋭かった。ところがいまはどうだ。背後から呼んでも反応しない。耳がすごく遠くなったのだ。そして、最近呼び名がひとつふえた。Gサン、である。


愛犬を勝手に別の名前で呼ばれた飼い主は、我慢ならずに張り紙を出したわけだが、「うそつき」と言われ続けるのに耐えきれず、「『良い人』でいたいから『同志180人落選』を決めた」(週刊新潮見出し)ノダ首相だった。「近いうち」と約束したのが8月8日で、今日11月16日解散日が100日目だという。これが「〈うそつき〉の非難を免れる許容範囲らしい」(よみうり寸評)。「嘘つきといわれないための“自己愛”解散」(伊吹文明自民党元幹事長)


本当に「うそつき」呼ばわりがいやだったらしく、子どものころの通知表の話まで持ち出して「野田君は正直の上にバカがつく」という講評を父が喜んでくれたなんて言うのには鼻白んだが、「トラスト・ミー」という言葉が軽くなってしまったのか、というくだりには笑った。いままでの美辞麗句や四字熟語にはウンザリだったノダさん、ようやく面白くなったのにもうお別れね。(柴田)


●初日、二日目は良かった。弾みがつくのだ。なので入力が楽なMac版を買ったのだ。Dropbox経由でiPhone版と同期している。Mac版を買ってからはiPhone版はほとんど使っていないが。で、仕事が詰まってくると、この設定すらメンドクサイ。時間のある時しか使わないってのもアリなのか、いや、それは習慣にはならないのではないか?


HTMLコーディングなんて、時間の見積もりをたてても机上の空論。毎回、なんじゃこりゃ〜という難題がある。同じページなんてほとんどない。全ページを小分けにして、これは何分、これは1時間と見積もりを出すのも大変。いや、出した方がいいんだが、詰まっている時は考えるのもいやになってくる。


で、メンドクサイから、1ページにかかる作業の平均時間をアバウトに考えてみて、それぞれのコーディングスタート時間を入れてみた。うまくいけば何時には寝られるな〜と思いつつ作業開始。


遅延時の音は5分ごとにした。Dueはスタート時間を先送りできるが、そうなるとその次の仕事と重なってしまう。順番が変わる可能性がある。だから先送りボタンは押さない。次の作業開始時間前にスタートできればチェックを入れるだけだし、遅れたら何分、何時間遅れの表示がされるので、思ったより時間がかかってる、早まっている、というペース配分に使えるのだ。Dueアプリ単体で時間記録もとれたらいいんだけどなぁ。予測との比較が簡単なのに。 (hammer.mule)


https://itunes.apple.com/jp/app/due-rimainda-taima-aramu/id390017969?mt=8
Due iPhone版
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Due Mac版
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●「宇宙戦争 ファイナルインパクト」DVDを見る。〈H.G.ウェルズ「宇宙戦争」再映像化 新世代SFパニックアクション・スペクタル!〉というコピーといかすビジュアルに惹かれたのだが、こんな派手なシーンがあるかというと、もちろんありません。BC級映画DVDパッケージの常套手段である。


また、断じてH.G.ウェルズ「宇宙戦争」再映像化ではない。スピルバーグ「宇宙戦争」の3本足のトライポッド似の物体が動き回るというほかに「宇宙戦争」を思わせるシーンはない。原題は「ALIEN DAWN」だし。「宇宙戦争」のタイトル借用はほとんど詐欺に近い。


amazonの商品説明では「独自の新解釈でこのSFの古典に挑み、火星人の総攻撃開始からの10日間を描写する」と書かれているが、全然違うって。正規の軍隊の戦闘シーンは一切ないし、始めのうち逃げ回る人たちの姿も少し描かれるが、ほとんどが女1+男2の3人しか出てこない。


主役の女(美人)がスマホのカメラを自分に向けて状況を解説するのがいま風。最後は手製爆弾で反撃し成功をおさめる(って話かな)。そんな弱いエイリアンだったら最初に撃退できただろうが。ともかく退屈で死にそうになるトンデモ映画だった。予想通りで満足だけど。


海外BC級SF映画DVDの販売の手段、つまり偽装パッケージ(実際にはない、おいしいシーンを堂々とパッケージで描く)という方法は、マニフェスト詐欺をやらかした民主党にそっくりである。それでもDVDならたいした被害はない。だが、インチキ政権がもたらした国家的被害は甚大なものがある。


民主党はようやく政権を投げ出したが、次の選挙ではどんな疑似餌を出してくるのか。ま、だまされる方もじゅうぶん悪いんだけど。提案する。マニフェストとかアジェンダとか、わけのわからん無責任な言葉は禁止して「政権公約」とせよ。はっきりと有権者に「約束」しろ。(柴田)


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●iPhone版、Mac版アプリの『Due』を使っている。リマインダーとしてとても有名なアプリ。堀正岳さんと佐々木正悟さんの『iPhone習慣術』を読んだ時に買った。本の内容は「Book」データベースによると「正確に時間を計る(iPhoneなら時間に正確)、いつも記録を取る(アプリで記録を自動化)、定期的に振り返る(ライフログから次の計画を)。仕事も早起きも学習もダイエットも確実に身に付く3つのコツをiPhoneと実践。」だ。


『Due』はしつこい。何時から何々を始めようと決め、入力しておく。鳴る。iPhone版だと設定にもよるが、1分ごとに「まだか〜、まだやらないの〜?」とばかり繰り返し音が鳴る。まだ実行できない時なら、5分後、1時間後、一日後への先送りがツータップで選べる。で、またその時間になると、「まだか〜、まだやらないの〜?」と音が鳴る。音を風鈴にしているのがせめてもの救い。寒いのに涼やかな音色が、延々と聞こえるよ。(hammer.mule)


https://itunes.apple.com/jp/app/due-rimainda-taima-aramu/id390017969?mt=8
Due iPhone版
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●大相撲十一月場所が始まった。日馬富士は横綱になっても品格のなさは変わらず、粗暴な相撲をとり続けている。前から思っていたが、やっぱりこの力士は朝青龍と同じだ。昨日も得意の張り手が出た。こんなのが大相撲公認の技なのかといつも疑問に思う。


横綱に向かって張り手を見舞う力士はいない(たぶん)、それが礼儀だ。また、横綱・大関は下位に対して、張り手やかちあげのような荒ぶる手をつかうべきではない。日馬富士は体が小さいからといって何でもありではない。地位に応じた相撲をとるべきだ。


日馬富士は9月場所も10日目に高安を張り手でKO勝ちした。1月場所では稀勢の里もやられた。こんな勝ち方をして、普通の感覚なら後味が悪いと思うが、全身全霊とうそぶいている。白鵬も張り手をつかう。9月場所で張り手+ひじ打ちで妙義龍を失神させた。程度や頻度の差はあれ、白鵬も日馬富士と同様、粗暴な技をくりだす力士だ。


こういう横綱の専横を抑えるには、正々堂々とした日本人横綱の誕生しかない。ところが、ひいきの稀勢の里も、けっこう張り差しや張り手をつかうのが見苦しい。横綱の悪いところをまねしなくていい。そんな品のない相撲では横綱になれない。ところで、隠岐の海いいね、体格がいい、端正な顔立ちで華がある。四股名も大きい。「近いうちに」大関になる。


四股名ではないが、政党名の「太陽の党」はいまひとつ。初めて聞いたとき岡本太郎の「太陽の塔」を思う。日本の伝統や文化、歴史を守るというが、シンボルマークやロゴに格調がない。コミカルでさえある。残念ながら、いまごろ立ってどうするって感が否めない。長幼の序をわきまえない若者になめられっぱなしではないか。大同団結は不可能だと思う……。(柴田)


●続き。物産展では火を使うせいか、とても暑かった。イカの近くに、ソフトクリームの販売コーナーがあって、修学旅行の時に食べた濃厚な味を思い出し、衝動買い。想像通りの甘さ。疲れがとれる気がする〜などと言ってみる。座って食べていたら、通路を挟んだ前の「行者にんにくまんじゅう」という暖簾が気になりはじめる。疲れているため、にんにく(スタミナという文字に見える)という単語に弱い。


試食させてもらった。ニラの味による癖はあるけれど美味しい。そして、その次にすすめられた「小樽しらゆき餃子」の美味しいこと美味しいこと。買うこと決定。試食販売のお兄さんは、僕の焼き方がうまいから美味しいんですけどね、とか言ってらしたわ。


「タラバガニしゅうまい」「たこザンギ」も食べさせてくれて、どれも美味しいけれど、全部買うのも何なので名前が気に入った「たこザンギ」「行者にんにくまんじゅう」「小樽しらゆき餃子」を買った。個数増加に値引きまでしてくれたよ。しばらく夕食助かりんぐ。


春にまた来ますよ、という話であったが、ではそれまではどうすれば? 近所だから買って帰ることはできたが、他の百貨店でする物産展で見つけたとしても、このにおいのものを電車の中に持ち込むのは躊躇する。冷凍のものも売っているが、餃子は焼いてもらいたい。春まで我慢するか、最終日にもう一度行くべきか。うーむ。(hammer.mule)


http://www.otarubonki.jp/product/  小樽飯櫃
http://www.depachika.com/
物産展の情報もあるよ、のデパチカドットコム。

●「川口の匠vol.2 美しきフォルム」展で二番目番関心があったのは立野竜一だった。フリーランスのデザイナーとして、商品の欧文ロゴタイプや欧文書体などをてがけ、2003年に制作した書体“Pirouette”は国際書体コンテストでディスプレイ部門の1stプライズを受賞し、2004年ライノタイプ社(ドイツ)からリリースされた。カリグラフィーをベースにしたディスプレイ書体で、大文字が2本線で構成された特徴のあるデザインだ。


立野は〈響〉や〈角瓶〉など、サントリー製品の欧文ロゴタイプを制作している。彼の名前も作品も知らなかったが(ウイスキーを飲まないからロゴをしげしげと観察したことがない。むしろ〈響〉の漢字のほうが気になる)、展示された欧文書体やカリグラフィを見るとその美しさに圧倒される。いいものを見せていただきました。


この展覧会の解説用に作られたものだと思われる、ロゴタイプ制作の実際をビデオで見る。白紙を左手で押さえ、右手で軽快に書いていく。意外にも方眼を使わず、文字の上下に基本となる平行線があるだけだ。少しづつ直線・曲線がつながっていく。


この作業が何回も続けられ、最終的なスケッチをモニター上でデータ化していく。パスの作業ではただ線に沿ってなぞるのではなく、あえて文字のサイズより大きな曲線を組み合わせながら形を整えていく。これらの工程は実践の積み重ねによる立野のオリジナルらしい。


わたしは大学時代に自転車とレタリングを両立させて部活してきた。和文はいちおう描けたが、欧文の手描きは苦手だった。コンパスや定規をつかってなんとか基本形を描くことはできたが、文字の配置などはお手上げだった。ただ、和文・欧文とも文字を見る目は養成されたとみえて、数10年後にフォント関係の取材や執筆に役立った。明朝体、ゴシック体はいまでも書ける。(柴田)


http://www.evergreenpress.jp/
立野竜一サイト。“フーツラにはナチスのイメージがあるため、ドイツやイスラエルでは使用タブー”という話に伴う具体的なエピソードを詳しく調べ、それが本当にあったことなのかを検証した立野のレポートは興味深い。


●続き。カンカンいう音が気になるので、北海道大物産展をのぞいた。あれ何だったんだろうと、あとで思い出すのがいやなのだ。イカを乾燥させる機械だった。試食のさきいかをもらったら、出来立ての半生の風味といい、口に含んだ時のじわっとくる味といい、最高であった。欲しい、買う。


元からイカ類には目がない。子供の時から好きで、お祭りに行っても、りんご飴やカステラ、綿飴は欲しがらず、イカの姿焼きを食べる子であった。買い食いはしないほうだったが、駄菓子屋で買うのは、チョコではなく、串に刺さったイカ類(主にゲソ)であった。


だから、この子はお酒に強くなるだろうと言われ続けていたが、そうはならなかった。父の田舎では漁港から水揚げされたばかりのイカを、祖母が買ってきて、すぐに調理してくれたものを毎日食べていた。いま思えば、毎日イカのお造りをお腹いっぱい食べていたなんて贅沢な話だ。


その私が、一目惚れならぬ、一口惚れ。半生タイプは日持ちしないから、お店には卸せないとのこと。冷凍すれば三か月は持つけれど、風味が変わるそうだ。半生タイプがお店にないことはないけれど、こんな味じゃない。出来立てだからか? 買って二日経った。やはり風味は落ちつつあるがまだイケル。(hammer.mule)


http://www.sonefoods.com/dry
ソネ食品のさきいか
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007KYGZHG/dgcrcom-22/
こういう串にささったイカ

●川口市立アートギャラリー・アトリアで今月15日まで開催中の「川口の匠vol.2 美しきフォルム」を見に行く。ものづくりの街・川口で制作・活動している匠たちを紹介する企画で、今回は美しいフォルムをつくりだす匠として、盆栽師の飯村靖史、グラフィックデザイナーの立野竜一、自転車制作・東叡社の山田博という、まったく分野が異なる三人。


なかでも、一番関心があったのはオーダーメイド自転車をてがけるTOEIである。大学のサイクリング部にいた頃から知っているが、いま川口市に会社があるとは驚き(その前は浦和、全然知らなかった)。


展示されていたのは、完成車が6台(ランドナー、ピスト、タンデム、デモンターブルと、グランツーリズムが2台)、オーダーシート、製作過程のフレームを含むパーツの実物一覧、フレームビルダー・山田のインタビューと工場内の作業の流れを見せるビデオ映像だった。


完成車は2000年から2009年にかけて作られたもので、それぞれのオーナーから借りたものと思われる。それらは手入れが行き届き、新品の光沢は見られないものの、小さな部品に至るまでじつに美しかった。クラシックで気品あふれた、世界に一台しかないフルオーダーメイド自転車である。


TOEIがとくに得意なのはランドナーやツーリズムなど、旅を楽しむためのツーリング自転車である。TOEIのシンプルで美しい鉄製フレームに、ほとんどがイタリアとフランスのクラシックパーツをセットしている。前後に荷台、泥よけ、そして小さなダイナモとランプも装備されていて、その工作やワイヤの処理などは絶品。


6台の芸術品を嘗めるように鑑賞した。日曜日の午前中というのに、お客は3人しかいなくて、会場に長時間いたのはわたしだけだった。ため息が出るほど美しい自転車の佇まい。一台盗んで床の間(ないけど)に飾りたいと思った。オールメッキのグランツーリズムがいいな。(柴田)


http://www.atlia.jp/exhibition/exhibition.php
川口市立アートギャラリー・アトリア


●宅急便屋さんが来た。何だろ? 細長いきれいな箱だった。しばらく連絡をとっていなかったOさんから、プリザーブドフラワーが届いた。なんて素敵なことをしてくださるんだろう。ありがとうございます! Oさんのパソコンには、息子さんがインストールされたDropboxが入っていて、お孫さんの写真が同期されて届くのだそうだ。


仕事の合間にダッシュで、近所の百貨店へお歳暮の手続きに行った。いつも先行コーナーができてすぐに行く。混むと待ち時間が苦になるが、先行コーナーだと待つことはほとんどない。この夏は行く機会がとれず、シーズンラストに行った。遅すぎたのか、これまた混んではいなかったが、たぶんいつもは一番乗りするはずのお中元が届かず、もう届けるのをやめたのね、という微妙な空気があって、違う、違うのーと言ってはみたものの、誤解されてもしょうがないなと。


仕事の締め切りリストを見て、夏の二の舞になると予測できた。今のうちに行かねばと、仕事の手を止めて、雨の中出かけた。手続き中に「カン、カン、カン、カン」という機械の音が聞こえてくる。隣では北海道大物産展をやっていて、その中のブースにある機械からだった。続く。(hammer.mule)

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