●東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」41、東野圭吾「マスカレード・ホテル」40、東野圭吾「真夏の方程式」36、東野圭吾「虚像の道化師」31、三浦しをん「舟を編む」29、池井戸潤「下町ロケット」28、高野和明「ジェノサイド」28、南雲吉則「『空腹』が人を健康にする」25、東川篤哉「謎解きはディナーのあとで2」24、有川浩「三匹のおっさん ふたたび」22。
これはなにかというと、川口市立図書館の昨日現在の「予約の多い本」ベスト10だ。数字は所蔵数である。多く読まれた本のベスト10は、東野圭吾6、湊かなえ2、村上春樹1、東川篤哉1である。一方、戸田市立図書館の予約の多い本ベスト10でも、半分以上が川口と同じだ。冊数は各6〜10。多く読まれた本のベスト10でも、東野圭吾、湊かなえが目立つ。なんだかなあと思わざるを得ないデータだ。図書館がいかに「無料貸本屋」になっているかを表す証拠ともいえる。
わたしは川口市立図書館と戸田市立図書館の両方を利用している。規模からいって川口の方が圧倒的に所蔵本が多いので、川口をメインにしているが、いわゆるベストセラーは予約数が半端ではなく、登録してから手元に来るまで半年から一年かかる場合もある。ところが戸田の方は利用者が少ないのか、あっけなく手に入ることがある。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を見ると川口786、戸田227とずいぶん差がある(わたしは読まないけど)。だから、早く読みたい本は両方の図書館に予約を入れておく。予約件数は、川口20、戸田30までである。まれに同じ本が同時に貸し出されることがある。一度に10冊も揃うこともある。
こんなに図書館を利用するようになったのは10年くらい前から、ビンボーになってからである。非常にありがたい存在だ。いまはネットで所蔵本を検索、予約、準備が整ったというメールをもらってから出向き、カウンターで受け取るしくみだから、書庫に入ることはまったくない。先日、ちょっと時間があったので久しぶりに書棚をじっくり眺めて回ったら、面白そうなタイトルがずいぶん見つかった。やっぱり、リアル本がぎっしり並んだ本棚はわくわくする。電子書籍ではこうはいかない。10年後、20年後もそれは変わるまい。(柴田)
●iPhoneアプリの「図書館日和」が便利。タイトルや著者名の一部、バーコードから書籍を検索できる。人気の本、新刊、ジャンル別からも見ることができる。書籍を選ぶと、ISBNや出版社、価格などの詳細とともに、あらかじめ登録しておいた図書館(私なら大阪府大阪市)での蔵書や予約の有無などが自動的に表示される。楽天ブックスやアマゾンなどのレビューも読める。
気になったら右上の「+」ボタンをクリック。ステータス(読みたい、予約した、借りた、読んだ)、予約日、受取日、受取図書館、返済期限、返済期限通知、延長有無、読了日/返却日、5段階レート、タグ、メモがとれる。蔵書欄からは図書館への予約画面へ移行できる。ツイートやメールもアプリから連携していて、ツイートされたものは、皆から「ツイートされた本」として、先の検索画面から見ることができる。
データのエクスポートはメールかDropbox。tsvデータ(タブ区切りデータ)で。図書館で借りなくても、「読みたい」「読んだ」「借りた→持ってる」と考えれば、所有書籍の管理にも使えるよ。タイトルや著者名がうろ覚えだと、書店で検索しても出てこなかったり、ヒットしすぎて絞り込みができなかったりするけれど、先にこれで検索して特定してから、書店で置いてある場所を探すこともできるよ。/サイトの「カーリル」も便利。図書館日和はカーリルAPIを利用しているのだそうだ。 (hammer.mule)
http://itunes.apple.com/jp/app/tu-shu-guan-ri-he/id402215845?mt=8
図書館日和
https://hiknowledge.wordpress.com/2010/10/18/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E6%97%A5%E5%92%8C/
楽天ブックスAPIとカーリルAPIを利用
http://calil.jp/ カーリル