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写真を楽しむ生活

写真が好きなすべての人に役立つ情報クリップ。写真展情報は"日本最強"!

カテゴリ ‘編集後記’ のアーカイブ

●「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」というメルマガが重宝だ。とくに早くて詳細な中国情報が興味深い。その6月2日号に信じられない数字が出ていた。中国共産党政治局の中央委員204人のうち187名の家族親戚は海外居住、すでに外国籍を取得しており、中央委員候補167名のうち142名が同様に海外拠点、外国籍保有という凄まじい実態が判明した。さらに中央委紀律委員会委員127名の内、113名が同様の状態にあるという。


「共産党王朝の独裁はまもなく終わるという自覚があるのだろう。そうでなければ、なぜ『愛国』を獅子吼する共産党トップの家族、親戚の85%以上が事実上、祖国を捨てているのか」「三代で独裁は滅びる。だから、その前にさっと海外へ拠点を移し、財産を移動させ、残りの人生か、もしくは子孫どもは別の人生を楽しめとばかり、日本人には想像のつかない人生観が共産党トップの殆どの脳裏を支配しているかのようだ」「嵐の前に蟻も蛙も安全地帯へ逃げる。共産党支配、まもなく瓦解するのではないか」


中国共産党幹部は国家崩壊に備えて家族、親戚を安全なところに逃がしている。そんな連中が運営する国家を国家といえるのか。党幹部の誰もが汚職や利権にまみれている中国。本人は潔白だといっても、妻や一族郎党は特権を利用して蓄財し海外に持ち出している。中国経済よ、中国の体制よ、自滅の日が近い、って何年も前から言われて来たが、いよいよその日が来るかもしれない。自業自得だが、日本もただでは済まないのが困る。昨日の新聞には「日本脱出」なる本の広告が。資産運用の話らしいがタイトルが不穏だな〜。 (柴田)


http://melma.com/backnumber_45206_5574671/
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」


●二週続けて東京。前回の東京ネタの続きは後日。/先週末に書いた「Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法」の、広告に自分の名前と写真が使われるという話はデマでした。すみません!
http://d.hatena.ne.jp/mohri/20120603/1338737699
〜といったデマはなぜ広がるのか


直前まで行けないと思っていた、東京で行われたCPIさんの創立15周年記念パーティー。落ち着いたホテルの宴会場のようなところで100人規模の立食。豪華な招待客陣。料理はコース料理のような豪華さで、お菓子のお土産つき。運営を何度かしたことのある身としては、そろばんをはじいてしまう。大阪ならひとり2万ぐらいの予算かも。ホスティングも見事だった。社長さんは、今のCPIさんからは想像のつかない苦労時代を話された。新しいサービスの発表もあった。月額3,990円のACE01という共有サーバに、新しいサービス「SmartRelease」が標準装備。一番気になった機能は、テストサイト、公開サイトのどちらも自動・手動バックアップがあり、履歴が残ること(30個)。マルチドメインでメールアドレス無制限、容量まで無制限で、お客さんのサイトをSmartReleaseで管理できたら、制作者はとても楽になるのではあるまいか? 


入場時にもらったコインでガチャガチャを回したら、一等の「新しいiPad Wi-Fiモデル 64GB ホワイト」が当たった。最近、失敗続きでついていないと思っていたから、とても驚いた。ありがとうございます! 当選後に握手を求められたりしたよ。会社メンバー3人で、1等2等をゲット。所有欲はもちろんあるけれど、それ以上に運気があがっていることが嬉しい。この勢いを活かしたいなぁ。 (hammer.mule)


http://www.cpi.ad.jp/shared/smartrelease/teaser02/
SmartReleaseは6月7日提供開始
http://jp.wsj.com/Japan/node_453353
今日は部分月食。20時頃がピーク

●こどもの頃、五右衛門風呂に一緒に入った父からはいろんなことを教わった。1から100までの数え方、かけ算の九九なんてのは普通だけど、ヒネルトジャーとはなにか、オストアンデルとはなにかといった言葉遊びをよくしかけられたものだった(答えは水道、饅頭)。わたしがいまもオヤジギャグを連発して妻からばかにされるようになったのは、あきらかに父の影響である。また、口中で舌を立てたり、むりやり指を立てるへんてこな特殊技能を伝授された。


それはこういうの。口をあけて、━状態の舌を┃状態にする。舌を立てる。おわかりになるだろうか。写真に撮ればすぐわかるが、マヌケな顔だから見せられない。この特技は誰もまねできないはずだったが、うちの小1男子がある日「できたよ〜」と家族に公開した。一生懸命練習したという(こんなことを…)。また、拳をにぎり親指から一本づつ立てていく。薬指まで4本まっすぐ立てる。小指だけは曲げたままだ。これ、かなり苦痛だが訓練するとできるようになる(よい子はやってみよー)。小1男子は、こっちはまだマスターしていないが、かなりいい線までいった。駄洒落もだいぶうまくなった。娘から「変なことばかり教え込まないでよ」と叱られた。


父はレンズ職人、旋盤工だったから手先が器用でなんでも自分で作った。正月の飾り物つくりなどプロ級で、竹馬も近所では一番かっこいい、一番丈の高いものを作ってくれた。母も器用で、小学校の夏休みの宿題の工作はいつも9割方母の仕事だった。それらの器用の素質は兄に持って行かれて、わたしにはあまり伝わらなかったようだ。なんだか最近、よく父や母のことを思い出す。お迎えが近いのかもしれない。それだったらラッキー。(柴田)


●ケースつけてる。それも同じメーカーの同じ形のを二代にわたって。蓋の部分に交通系カードを入れていて、どこでもタッチして改札を抜ける。東京に行くとPasmoに入れ替え。滑り止めにもなるし、知り合いらのiPhoneと見分けられるし、いいんだけどな〜。
< http://www.appps.jp/archives/1936042.html >
iPhone完全防水化サービスが国内向けに発表されました


今回の旅行で役に立ったのが、パノラマ撮影できるiPhoneアプリ、名前そのまんまの「パノラマ」。無料。iPhoneを垂直にして、スタートボタンを押し、iPhoneの高さを固定したまま、体をゆっくり回転させると勝手にシャッターが下りていく。「終了」ボタンを押すと合成される。これの縦バージョンがあれば、近くからでもスカイツリーが上から下までとれるのになぁと思ったり。


このアプリは一枚ものの画像として書き出すことが目的ではないらしく、それだとあまり精度は良くない。が、「ギャラリー」の中、再生ボタンを押すと、魚眼レンズで見ているような、少し歪んだ風景を自動的に横スクロールして見せてくれて、臨場感があるよ。360度撮影だとぐるーっとまわってくれる。人に見せる時は、書き出した画像をメールしたり、FacebookやTwitter、クラウドへ。メーカーのサーバにアップロードすることもでき、これだと画像をマウスで操作して、360度見てもらえるよ。雰囲気は伝わる。(hammer.mule)


http://itunes.apple.com/jp/app/panorama/id441183050?mt=8
パノラマ
http://www.dermandar.com/p/cOhtlt
東京駅で。マウスで画像を触ってみて
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2012/05/30/images/Image.jpg
画像だとこんな感じ(画質落としてます)。ゆがみ大きい。
http://nanapi.jp/37983/
Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法
http://d.hatena.ne.jp/Hamachiya2/20120530/bitly
ソーシャル化したbit.lyの恥ずかしいリンクの消し方

●わたしの好きな新聞コラム「いやはや語辞典」からふたつ。俳人・西村和子は『可能性』を「負の意味に使わないで」と書く。「可能性」はよいことやプラスの方向に向かう言葉であると思っていた。ところが、最近のニュースでは「竜巻が生じる可能性がある」などと言うことがある。「可能性」をマイナスの方向や被害や不幸につながる予測に使っている。明るい未来を約束するイメージの「可能性」には似つかわしくない。


「可能性」を辞書で引けば「事柄や事件について、それが起こるか起こらないかが未確定である状態」という意味だから間違いではない。しかし、それは「危険性」「恐れ」と言うべきだ、とい
う指摘にはまったく同感である。「デフレ下で増税したら国民活はメチャクチャになる危険性」を「可能性」と言ったところで安心できるわけでもない。この場合は「メチャクチャになる。」と断定するのが正しい。


数学者・藤原正彦は、『お客様の御理解』を「慇懃無礼な文句」だと憤る。電車でも列車でも、放送でケータイの不使用を依頼したり運行の遅れを弁明した後に「お客様(皆様)の御理解と御協力をお願い致します」と必ず付け加える。ほとんどの場合、馬鹿丁寧なだけの不要な文句だ。少なくとも「お客様の御理解」は要らない。日常的に使用され心がこもっていないが故に不快になる、慇懃無礼だ、という指摘にはまったく同感である。


無意味で厭味な文句は日本の至るところで使われる。JRばかりでなく、東京電力も節電や値上げを要請するときに、必ず同じ文句を用いる。どんなに丁寧な言葉で御理解を求めようとも、家庭向け料金の平均10%値上げと合わせて3年分のボーナス734億円を計上しているというんだから、とうてい御理解いたしかねます。やはりさっさと経営破綻なさるよう、東電様の御理解と御協力をお願い致します。(柴田)


●東京都現代美術館では「トーマス・デマンド展」をやっていた。主に紙で模型を作り、それを撮影したものが展示されている。遠くから見ると本物っぽいのだが、近くまで寄ると、のりしろ部分のズレが見えたりする。よくまぁ紙で表現しようと思ったものだ。一番好きなのは「洞窟」。厚紙を等高線でカットし重ねたような感じ。映像作品「パシフィック・サン」を見て、気が遠くなったよ。嵐で揺れた船内のもので、テーブルや椅子、ゴミやら何やらが左右に移動する。どれだけ手間かかってるんだ! 当初ネットで公開されたらしいのだが、検索しても見当たらなかったよ。あったー! 実際の動画と対比できる。尺が短いからフルバージョンは美術館で。 (hammer.mule)


http://www.youtube.com/watch?v=lkcwX3NTZxQ
動画。作品やインタビューが見られる
http://www.matthewmarks.com/exhibitions/2012-05-05_thomas-demand/installation-video/
船内動画は最後の方にちょこっと
http://www.thomasdemand.info/images/films/recorder/
これは展示されていなかった
http://6thfloor.blogs.nytimes.com/2012/05/04/a-sneak-peek-at-thomas-demands-storm-tossed-imagination/
フルバージョンは美術館で

●一週間前の金環日食のときに撮影された写真が、ネット上にたくさん公開されていて、その見事な出来映えに感心している。古籏一浩さんは太陽そのものでなく、家の周辺の風景を撮影し、明るさが変化する様子を動画で捉えている。日食独特の暗さがよくわかる。わたしは読売新聞の特集で読んだ「日食はゆっくりと進むので目が慣れてしまううえ、金環日食中でも太陽は一部残っているため、感じられる変化はほとんどない。ただし、温度計や照度計で調べれば変化は分かる」という解説を信じていたので、金環日食に入ったときのちょっと不気味な外の暗さを、うす曇りの日にたまたま起きた現象と思い込もうとした。だが、あれは明らかに日食特有の現象だったのだ。正しくない解説を書いた読売の科学部の二人、どう申し開きするつもりだ。


日食の当日はまったく何の兆候もなかった我が家のバラが(正しくは隣家から枝がのびてきたバラ)、翌朝一斉に開花した。これには感嘆。数えてみると花は80輪を超える。蕾を持っていたことはわかっていたが、開花の予感はまったくなかった。隣家と境のフェンスは一気に白い花で埋まった。いまは毎朝、芝生に散り敷いた大量の花びらを拾っている。けっこう一仕事である


その庭のフェンスの先のグリーンゾーン、歩道、市道の向こう側に建つ二世帯住宅の若いパパが、朝になると玄関前にウンコ座りしてタバコを吸う。かなり距離があるものの、我が家の真ん前だから、何となく視線を感じてうっとうしい。対面するマンションの多くの部屋から、そのみっともない姿を観察されていて、「タバコ猿」と呼ばれていることを彼は知らない。嗚呼。(柴田)


・金環日食時の外の明るさの変化(古籏一浩)
http://www.youtube.com/watch?v=56RZP9CRZWo


●スカイツリーの後は浅草寺。叔母の耳が良くなりますように。雷門の提灯は松下幸之助さん寄贈。初めて仲見世に行った時は、異空間すぎて、楽しくて笑い転げていたが今回はそうでもなかったな。次は東京現代美術館。叔母がまだここには行ったことがなかったから。ここの静かな雰囲気は好きだ。チケット販売窓口のお姉さんはとても優しくて親切。人が並んでいなかったこともあって、雑談につきあってくれたよ。


2Fのアジアンカフェで昼食。野菜たっぷりまぜまぜごはん・プレート。メニューには、「ベトナムの中部フエの郷土料理に、鶏肉や海老、甘酢漬けのにんじんやきゅうりを混ぜた『コム・アフー』という米料理をヒントにアレンジして作りました。グリーンカレー風味のひき肉にクリスピーなピーナッツを散らし、グリーンカール、みつば、水菜などシャキシャキ生野菜がたっぷり入ったランチタイムにぴったりのヘルシーごはんです。」と書かれてあった。広尾にあるベトナム料理「kitchen」の系列店なんだって。


地元の大阪の観光案内ってどういうところがあるかなぁ。通天閣はあまり行きたくないので、大阪城に道頓堀に四天王寺さんぐらいかなぁ。 (hammer.mule)


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B7%E9%96%80
松下幸之助が病気だったころに浅草寺へ。治ったためお礼に。
http://www.mot-art-museum.jp/
東京都現代美術館
http://blog.goo.ne.jp/negokunta/e/46fcc29ac6c2bc4c11688a5458147263
まぜまぜごはん
http://www.fc-arr.com/site/kitchen.html
kitchen

●井上ひさしの「言語小説集」を読む(新潮社、2012)。劇団の主演女優を追いつめたのは、文法的にも正しくなく意味もなさない台詞を連ねた台本だったという「極刑」。治療法がない耳鳴りのエスカレート悩まされる青年の話が「耳鳴り」。あるトラウマから、性的に興奮すると言い損ないのオンパレードとなる青年の悲喜劇は「言い損ない」。方言学が専門の国文学者が50年前の復讐を果たす「五十年ぶり」。三陸の港町で使われる方言に、なぜかマレー語と共通する単語が多いという謎を調査する学者が知った意外な事実は「見るな」。言語治療科の講演速記録の体裁をとって語られる、ある真面目な青年の言語運用に見られた重大な変調が「言語生活」。そして巻頭が「括弧の恋」。以上7編がすべて言語に関わっている奇想小説集である。


「括弧の恋」がとくにおもしろい。ワープロのHD内の仮想空間で生活する約物(記述記号)たちの抗争を描いたとんでもない小説なのだ。ここのボスは####と黒塗り仲間の■で、始まりの 「 と終りの 」 の恋を邪魔する。ここにいるときは一緒にいられるが、ディスプレイでは離れ離れになって切ないという 」 の口答えに狼狽する####と■。すぐカッとなる! 議論の整理役を買って出る∵ すぐ統計をとりたがる% 頭のシャープな♯ 一匹狼の/ まとめたがる癖のある〆などによる前代未聞の謀反に激怒する■と####は†(短剣)を投げ……、たくさんの約物(擬人化&配役が絶妙)が登場する奇想天外なバトルは笑える。久しぶりに井上ひさしを堪能できたが、昔はもっと笑えたはずだという気もしないでもない。かつて途中で投げ出した、2段組800ページを超える大作「吉里吉里人」に再挑戦しようか……。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103023333/dgcrcom-22/
→アマゾンで見る(レビュー2件)


●大阪の友人からメール。「スカイツリーってどこからでも見える?」「いままさにスカイツリーの下にいる。これが写真。」なんというタイミング。考えていたほど人は多くなかった。狭い敷地に、よくこれだけの高さの建造物が建ったものだ。地震国だもの、裾野を広げた方が良いに決まってる。チケットは持っていなかったので近くまで行けるといいなぁ程度だったが、上のアンテナ部分が見えなくなるほど近くまで寄れた。


頭の上にスカイツリーの模型を載せた派手な女性がいたので、声をかけて写真を撮らせてもらったら、プロフィールとシールをくれた。「浅草雷ギャル☆まり」さん。お上りさんの私たちは知らなかったよ。習字八段なんだって。


スカイツリーの隣接ビルには30F、31Fにレストランがある。31Fのオープンスペースの窓からはスカイツリー方面は見られない。そりゃそうよね、一番景色の良いところはレストランよねと言っていたら、隣にいた女性が、30Fならスカイツリーが見られますよと教えてくれた。おお! この女性はすぐ近くにビルを持っていて(あそこよと教えてくれた。川の名前やらも)、半分京都、半分東京在住なのだそう。30Fから見ても、展望台はまだまだ上だったわ。


お土産ものや飲食スペースの東京ソラマチでは、ここでしか売っていないというサマンサタバサのドーナツと、スカイツリーのペーパークラフト入りもんじゃスナックをゲット。で、この「東京」の新しいシンボルの下、東京ソラマチに、「大阪」道頓堀のたこ焼き屋「くくる」があって、どうなのよこれと思っていたのに、結構人が並んでいたわ。


タクシーの運転手さんには、水族館の入館料が2,000円なのに、年間パスポートが4,000円で、お友達がまんまと(笑)年間パスポートを買っちゃったという話を聞いた。観光地(オフィスもある)とはいえ、リピーターを狙っているのね。(hammer.mule)


http://www.tokyo-skytree.jp/  東京スカイツリー
http://asakusa-mari.com/  浅草雷ギャル☆まり 公式サイト ガンバライドの主題歌やモンハンの曲も
http://www.tokyo-solamachi.jp/  東京ソラマチ
http://www.samantha.co.jp/special/2012/soramachi/120522_newopen.html
ベアとスカイツリーのイラストに惹かれて買っちゃった
http://www.shirohato.com/kukuru/doutonbori.html  くくる
http://www.sumida-aquarium.com/  すみだ水族館●井上ひさしの「言語小説集」を読む(新潮社、2012)。劇団の主演女優を追いつめたのは、文法的にも正しくなく意味もなさない台詞を連ねた台本だったという「極刑」。治療法がない耳鳴りのエスカレート悩まされる青年の話が「耳鳴り」。あるトラウマから、性的に興奮すると言い損ないのオンパレードとなる青年の悲喜劇は「言い損ない」。方言学が専門の国文学者が50年前の復讐を果たす「五十年ぶり」。三陸の港町で使われる方言に、なぜかマレー語と共通する単語が多いという謎を調査する学者が知った意外な事実は「見るな」。言語治療科の講演速記録の体裁をとって語られる、ある真面目な青年の言語運用に見られた重大な変調が「言語生活」。そして巻頭が「括弧の恋」。以上7編がすべて言語に関わっている奇想小説集である。


「括弧の恋」がとくにおもしろい。ワープロのHD内の仮想空間で生活する約物(記述記号)たちの抗争を描いたとんでもない小説なのだ。ここのボスは####と黒塗り仲間の■で、始まりの 「 と終りの 」 の恋を邪魔する。ここにいるときは一緒にいられるが、ディスプレイでは離れ離れになって切ないという 」 の口答えに狼狽する####と■。すぐカッとなる! 議論の整理役を買って出る∵ すぐ統計をとりたがる% 頭のシャープな♯ 一匹狼の/ まとめたがる癖のある〆などによる前代未聞の謀反に激怒する■と####は†(短剣)を投げ……、たくさんの約物(擬人化&配役が絶妙)が登場する奇想天外なバトルは笑える。久しぶりに井上ひさしを堪能できたが、昔はもっと笑えたはずだという気もしないでもない。かつて途中で投げ出した、2段組800ページを超える大作「吉里吉里人」に再挑戦しようか……。(柴田)


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103023333/dgcrcom-22/
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●大阪の友人からメール。「スカイツリーってどこからでも見える?」「いままさにスカイツリーの下にいる。これが写真。」なんというタイミング。考えていたほど人は多くなかった。狭い敷地に、よくこれだけの高さの建造物が建ったものだ。地震国だもの、裾野を広げた方が良いに決まってる。チケットは持っていなかったので近くまで行けるといいなぁ程度だったが、上のアンテナ部分が見えなくなるほど近くまで寄れた。


頭の上にスカイツリーの模型を載せた派手な女性がいたので、声をかけて写真を撮らせてもらったら、プロフィールとシールをくれた。「浅草雷ギャル☆まり」さん。お上りさんの私たちは知らなかったよ。習字八段なんだって。


スカイツリーの隣接ビルには30F、31Fにレストランがある。31Fのオープンスペースの窓からはスカイツリー方面は見られない。そりゃそうよね、一番景色の良いところはレストランよねと言っていたら、隣にいた女性が、30Fならスカイツリーが見られますよと教えてくれた。おお! この女性はすぐ近くにビルを持っていて(あそこよと教えてくれた。川の名前やらも)、半分京都、半分東京在住なのだそう。30Fから見ても、展望台はまだまだ上だったわ。


お土産ものや飲食スペースの東京ソラマチでは、ここでしか売っていないというサマンサタバサのドーナツと、スカイツリーのペーパークラフト入りもんじゃスナックをゲット。で、この「東京」の新しいシンボルの下、東京ソラマチに、「大阪」道頓堀のたこ焼き屋「くくる」があって、どうなのよこれと思っていたのに、結構人が並んでいたわ。


タクシーの運転手さんには、水族館の入館料が2,000円なのに、年間パスポートが4,000円で、お友達がまんまと(笑)年間パスポートを買っちゃったという話を聞いた。観光地(オフィスもある)とはいえ、リピーターを狙っているのね。(hammer.mule)


http://www.tokyo-skytree.jp/  東京スカイツリー
http://asakusa-mari.com/  浅草雷ギャル☆まり 公式サイト ガンバライドの主題歌やモンハンの曲も
http://www.tokyo-solamachi.jp/  東京ソラマチ
http://www.samantha.co.jp/special/2012/soramachi/120522_newopen.html
ベアとスカイツリーのイラストに惹かれて買っちゃった
http://www.shirohato.com/kukuru/doutonbori.html  くくる
http://www.sumida-aquarium.com/  すみだ水族館

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